「天気予報で雨の日を見ると憂鬱になる」、「雨の日になると来客数が落ちる」などとお悩みではないでしょうか? お客さんは、天気に行動を左右されます。雨の日の来客数を増やすために、天気のもたらす影響や雨の日に提供すべきサービスについて解説します。

雨がお客さんに与える影響

まず、雨がお客さんに与える影響について解説します。

雨の日は来客数が減る!

一般社団法人日本フードサービス協会(JF)が調査した「外食産業市場動向調査」によると、2018年8月の売上高は前年比で102.9%でした。2018年8月は、台風や集中豪雨、猛暑によりお客さんの減る要因の多い月でしたから、来客数が減っていてもおかしくなさそうですよね。しかし、実際には下記の表のように東京は雨の日数が前年より少なく、全体の客数は101.0%となりました。

  東京都
  雨天日数 平均気温
2017年8月 12日 26.4℃
2018年8月 8日 28.1℃

*雨天日数は1ミリ以上の雨の降った日数

このように店舗の売上は、雨の影響を受けます。「雨を制する者は、商いを制す」と言っても過言ではないでしょう。

雨の日対策!低コストでできる集客方法3選

そんな雨の日こそお客さんに来てもらうために、簡単にできる集客方法をいくつかご紹介します。

おもてなしで顧客満足度を高める

足元の悪い中、わざわざ来店してくれたお客さんにしっかりと満足してもらえるサービスを心がけましょう。例えば、「靴乾燥機の設置」や「無料傘の貸出」、「荷物・靴用の防水スプレーの貸出」、「ドライヤー・タオルの貸出」などです。雨で荷物や衣服の濡れてしまったお客さんは、どうしても気分が下がります。そんな気分を払拭させる「おもてなし」をしてみていかがでしょうか。ちょっとしたおもてなしで競合店に差をつけられます。

雨の日限定のサービスを提供する

雨の日にしか提供しないサービスがあると、「雨の日だから、あのお店に行こう」という動機づけにつながるでしょう。例えば、「雨の日ポイント2倍」や「雨の日宅配サービス」、「雨の日限定メニュー」、「雨の日ドリンク一杯無料」など。飲食店なら、新メニューを試す機会にもなるでしょう。雨の日にしか味わえないサービスがあると、お客さんがお店に行く理由になります。

看板やSNSで告知する

上記のおもてなしや限定サービスを行っても、お客さんに認知されていなければ意味がありません。お店の前の看板やSNSを使って、周知しましょう。また、雨の日には長々と歩いてお店を探すよりも、道を歩きながら目についたサッとお店に入りたくなるもの。だからこそ、看板で雨の日のサービスを告知するのも効果的です。

雨の日にやりがちな誤ったサービス

一方で、雨の日に間違ってやってしまいがちなあまりおすすめしないサービスについても解説します。

「雨の日クーポン」で勝負する

「雨の日だけ〇%割引」といったサービスは一見、効果的に思えるかもしれません。しかし、どのお店でも実施しやすく「競合が10%割引なら、当店は20%割引」といった安易な価格競争に陥りがちです。単なる割引では、その日だけの集客はできてもリピーターにつながりにくいでしょう。できるだけ他の要因での差別化を心がけましょう。

やたらとお店の掃除をする

雨の日でお客さんも少ないからと、スタッフに普段できないお店の掃除をさせてはいないでしょうか。もちろん、お店を清潔に保つことは重要ですが、掃除ばかりさせていると接客やサービスの提供が遅れることもあります。結果的に、「お客さんが少ないのにスタッフの対応が悪い」と、顧客満足度は下がってしまう場合も。雨の日だからこそ、一人ひとりのお客さんに丁寧な接客と行き届いたサービスを提供すべきではないでしょうか。

こういった点に注意して雨の日の特別なサービスを提供してみましょう!

天気を味方に!「ウェザーマーチャンダイジング」を活用しよう

雨に限らず、天気は人間の心理や行動に影響をもたらします。「天気が悪いから買物に出かけるのはやめよう」、「暑いからコンビニで冷えたドリンクを買おう」など、天気や気温で物事を決めた経験もあるでしょう。「人々のどこで何をする」意思決定に天気が関わります。
こうした心理を利用したマーケティング手法の一つが、ウェザーマーチャンダイジングです。

「ウェザーマーチャンダイジング」とは

ウェザーマーチャンダイジングとは、気象庁等が収集したデータ を元に、天気や気温での購買行動の変化を事前に予測して、売上アップにつなげる販売促進計画の方法です。飲食やアパレル、家電製品、日用品といった各業界の仕入れ・販売促進にも取り入れられています。

各業種の天気による売上の変化

業界ごとにウェザーマーチャンダイジングは、次のように取り入られています。

食品・日用品 

食品や日用品を販売するスーパーマーケットやドラッグストアでは、お客さんが「何を食べたいのか」「何を必要とするか」を考えて、ニーズに応えます。「平均気温25度以上で、ファミリーアイスの販売数急増」、「平均気温25度未満で、かぜ薬やハンドクリームの販売数増加」など、飲食店や雑貨店も参考にできるでしょう。

アパレル

四季を通じて、天気や気温に影響を受けやすい業界です。気象予測に合わせて、商品の仕入れや配置を行う必要があるでしょう。「サンダルは春先から販売数が伸びるはじめる」「コート(トレンチコート含む)類の販売数は19度未満から伸びる」といった情報が分かります。

家電製品

寒くなる時期、暑くなる時期に販売数の変化しやすいのが家電製品です。過去の気温変化を考慮して、仕入れやセールをしかけていく必要があります。「エアコンの販売数は、気温との相関関係がある」「ファンヒーターやストーブは、気温の低下とともに販売数が増える」といった具合です。

 このようにウェザーマーチャンダイジングをうまく活用して販促計画を立ててもいいでしょう。

天気をうまく使って、来客数を伸ばそう!

店舗経営にとってピンチに思える雨の日ですが、簡単にできる「顧客満足度アップ」「雨の日限定サービス」なども取り入れれば、チャンスに変えることもできます。ウェザーマーチャンダイジングの手法を取り入れてみるのもオススメです。

天気に関係なく、来客数を伸ばすために創意工夫を心がけましょう!

※本記事内の情報は2020年2月13日現在のものです。