起業家にはいろいろな課題がありますが、中でも資金繰りは最も気をつけなければならないことのひとつです。「黒字倒産」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。利益が出ているけれども、お金が足りなくなり倒産してしまうことです。事業を進めていく上で、お金は人間の血液と同じで、絶やさないようにしなければいけません。お金の流れを考え、手立てするのを資金繰りといいます。今回は資金繰りでおさえておきたいポイントをご案内いたします。

 

資金繰りを考える上で必ずおさえておきたいのが掛け取引と収支ズレです。

掛け取引

掛け取引とは代金を後払いにすることです。企業間取引では、月末までに納品したものの代金を翌月末日に支払うといった条件で取引するのが一般的です。このような掛け取引は、売上と入金のタイミング、仕入と支出のタイミングがズレてきます。利益が出ているかどうかと、現金が足りているかどうかが一致しない原因はここにあります。

収支ズレ(運転資金)

収支とは、収入と支出のことです。収入と支出のタイミングが一緒ならいいのですが、収支のタイミングがズレてしまうような取引が行われます。

例えばA社はB社に対し商品を売り、B社はA社に対し当月末日締めたものを翌月末日に支払うという売買契約を結んでいるとします。A社は、11月10日に仕入先C社から現金で商品を仕入れ、その日にB社に売ったとします。売上と仕入は11月になるので11月に利益は出ていますが、売上代金が入ってくるのが12月31日になります。にもかかわらず11月10日に仕入代金を支払っていて、支払いが先に行われています。

このような入出金のズレを収支ズレといいます。この収支ズレを埋めるために必要なのが運転資金です。毎月の収支ズレがどれだけ発生し、運転資金としてどのように調達していくかを考えることが重要です。

設備資金

業種によっては、内装工事や車、什器備品、機械装置などの設備を導入します。設備とは一度購入したらしばらく使い続け、頻繁に購入する必要のないものをいいます。資金繰り上の問題は、それらの設備は高額なものが多く、その設備を使って営業した成果は長い時間を掛けて回収していくということです。
例えば、D社は飲食店を開店するにあたり、お店の保証金、内装工事、看板工事、厨房機器、レジなどの支出し1200万円払ったとしましょう。このケースでは1200万円という多額の支出を最初にする必要があります。その初期投資分を売上として回収できるのは長い期間が掛かります。

このような設備に関する収支の長期間のズレを解消するために必要なのが設備資金です。設備を導入するときには、借入も同時に検討しましょう。

資金繰り表

このように入金と支出にはズレが生じることが大半です。このズレを把握するのが「資金繰り表」です。資金繰り表を作成して、ズレを把握し対策しましょう。

起業コンサルV-Spiritsグループでは起業コンサルタント(R)や税理士、中小企業診断士が資金繰りや資金調達方法について、多角度からアドバイスをすることが可能です。無料相談にいつでもお越しください。

02.jpg

税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人・司法書士事務所V-Spirits