あなたは外出先から「オフィスにあるパソコンにリモートデスクトップしたい」「社内資料にアクセスしたい」「社内のプリンタで印刷したい」と思ったことはないでしょうか?

そんなときに便利なのが「VPN」という仕組みです。これを使えば、どこからでも安全にオフィスにあるデータへアクセスが可能になります。また、最近必要性が叫ばれているリモートワーク環境も構築できるのが「VPN」という仕組みです。

ここではVPNとはどういうものなのか?その使い方とメリット、設置方法を紹介します。

VPN(Vitual Private Network)とは?

VPNとは離れた場所同士でのデータ通信を安全に実現する仕組みです。正式には「Vitual Private Network」といい、日本語では「仮想プライベートネットワーク」ともいいます。

2000年前後までは、オフィス間のデータ通信や外出先からのリモート接続を実現しようとすると、企業専用の回線を引く必要がありました。たくさんのお金と時間がかかるため、導入ハードルの高さが課題となっていました。

その課題を解消したのが「VPN」です。回線にフレッツ光などを使えるようにして、セキュリティの高い技術を適用することで、安く安全にオフィス間の通信を行えるようにしました。専用回線なら導入するだけで数十万円、構築期間も数ヶ月かかっていたところを、VPNなら回線代はフレッツ光の料金のみ、構築期間もフレッツ回線の工事期間で済むようになりました。

VPNイメージ図

VPNの仕組みはどうなっているのか?

それでは、VPNの仕組みと、どのような使いみちがあるのか説明していきましょう。VPN接続のイメージとしては以下のようになります。

本社や本店などにVPNルータを設置。また支店などの拠点にも同じくVPNルータを設置します。拠点間はルータ同士で暗号化したVPNトンネルを構築し、安全に通信します。このとき、本店、支店ともインターネット回線はフレッツ光などでOKです。社員の自宅や外出先からオフィスにつなげるときは、VPN接続アプリをパソコンにインストールしたり、パソコンのネットワーク設定を変更して接続します。

VPNが安全なのはデータが「VPNトンネル」という暗号化された通路を通るからです。VPNに対応したルータやアプリは、このトンネルを作る設定が入っています。この設定は自分で設定することも、サービス業者に依頼して設定してもらうことも可能です。

VPN接続のイメージ図

VPNの使い方にはどんなものがあるのか?

VPNにはどんな使い方があるのか、気になると思います。よくある使い方を具体的にみていきましょう。

あるオフィスから別のオフィスのIT機器にアクセスしたいとき

これが一番多い使い方です。たとえば、オフィス間をVPNでつないでおけば、本店にあるNAS(ネットワーク接続ハードディスク)などに支店からもアクセスできます。もしVPNがないと、サーバやNASをインターネット上に公開しなくてはなりません。世界中からアクセス可能になるため、不正アクセスされるリスクが高まります。

あるオフィスから別のオフィスのIT機器にアクセスしたいとき、VPNは安心で便利です。

オフィス外からオフィスのIT機器にリモートアクセスしたいとき

最近では、オフィス外からのリモートアクセスとしても使われるようになってきました。
営業先で会社にあるパソコンの資料が見たい、NASに入っている請求書を開きたい、というときに便利です。

また、VPN環境を整えておけば自宅からでも会社のIT機器にアクセスできるので、在宅勤務が可能になります。働き方改革を進める上でも効果があるといえますね。

VPNの導入メリット

最初に書いたように、オフィス間の通信を実現するには専用回線というものもありました。なぜVPNがいいのか、導入メリットも説明しておきます。

専用回線に比べて導入・月額費用が安価

導入と月額費用が専用線に比べて安価なのは大きなメリットです。専用線を導入しようとすると工事費用だけで数十万円、月額費用も比較的低額なものでも数万円以上します。

VPNであれば回線はフレッツ光などで大丈夫なので、回線を引くための工事費用はかかりません。また、VPNルータも自分で構築すれば無料ですし、業者に頼む場合でも導入費用は数万円、月額費用も1万円前後で済むことがほとんどです。

専用回線に比べて早く構築が可能

専用回線を構築しようとするとその会社専用の工事が必要です。ビルの所有者との交渉、業者の手配などもあります。工事が完了して利用できるまでに数カ月かかるのは当たり前の世界です。

VPNであればインターネットを引き、ルータとパソコンの設定をするだけなので早ければ数週間で利用開始できます。使いたいと思ったら比較的早く使えるのがメリットです。

VPNの導入デメリット

通信速度は専用回線より遅め

ただしデメリットもあります。専用回線は速度保証されていますが、VPNはフレッツ光の回線などがベースなので、あくまでベストエフォートです。正確な速度は使う場所やプロバイダ次第となります。フレッツ光の回線がメンテナンスになった場合はもちろん使えません。

VPNのメリット・デメリットまとめ

メリット デメリット
VPN ・導入、月額費用が安価
・導入のリードタイムが短い
(最短で2週間ほど)
・契約するインターネット回線に準じて、同等またはそれ以下
専用回線 ・通信速度は一定 ・導入、月額費用が高価
・導入のリードタイムが長い(数カ月かかる)

VPNの導入方法

最後にVPNの導入方法について紹介していきます。2つの方法がありますが、一長一短なので会社の実用に合わせて選ぶようにしましょう。

自前でVPNルータを構築する

オフィスにおくVPNルータの設定を自前で構築する方法です。VPNに対応したルータは家電量販店などにおいてあります。ルータを設定しさえすれば、すぐにでも利用を開始できますが、固定IP取得や、アクセスログ記録などの必要もあり、設定には高度なネットワークの専門知識が必要です。

そのため、社内にネットワークエンジニアがいるような会社なら可能です。

VPNルータレンタルサービスを利用する

VPNルータをレンタルする方法です。サービスに申し込みさえすれば、あらかじめ設定の済んだルータが送られてきます。利用者はルータを設置してLANケーブルを挿すだけでOKです。

社内にネットワークエンジニアがいない、設定はおまかせしてすぐに使いたいという場合におすすめです。

おすすめのVPN導入方法は?

以上VPNについて色々紹介しました。おすすめのVPNの導入方法は、VPNレンタルサービスを利用することです。

自前で作るのも費用の節約にはなりますが、手間がかかります。また、ルータが故障した場合には交換対応を自分で行わなければなりません。レンタルサービスであれば、故障対応もおまかせできますし、専門のエンジニアは不要です。そのためトータルのコストも低く抑えられるでしょう。

BIGLOBEにも専用ルータを設置するだけで、拠点間通信をすぐに開始できるサービスがあります。今回紹介した使い方は、申し込めばすぐにできるようになっています。

ぜひこういったサービスを活用してみてより快適な社内ネットワークを構築していきましょう。

クラウドVPNサービス Verona | BIGLOBE biz.