スマホには、思い出となる写真やメールのやりとり、SNSアカウントといった情報のほか、連絡先など自分と関わりのある人の個人情報なども詰まっています。業務で利用しているのであれば、取引先の情報や、業務に関係したデータなども含まれていることでしょう。

会社から支給されているものであれば、企業機密流出などにより、賠償問題へと発展することもあります。

個人事業主であったとしても、おサイフケータイやQRコード決済などの機能を使っていれば金銭面でのリスクもありますし、信用の低下も招きかねません。スマホ紛失による代償は計り知れないのです。

そこで、スマホを落としたりなくしたりしないよう、普段からできることを紹介したいと思います。

工夫で防止

「ながら」を避ける

買い物し「ながら」スマホをいじる、PCを見「ながら」スマホの情報をチェックする――スマホを手に持ち「ながら」別の行動をしていると、スマホか別の行動かのいずれかが疎かになってしまいます。注意が分散されるというわけですね。

スマホを取り出して操作するときには、「ほかのことをしない」くらいの覚悟を持ちましょう。

指差し確認

電車、バス、タクシーなど他人の命を預かる運転手が行っているイメージの指差し確認。「ちょっと大げさでは?」と思うかもしれませんが、うっかりミス防止に効果的と取り入れられている方法です。

スマホを使っていた場所から離れるときには「スマホよし」と(小声でいいので)声に出し、指差し確認してみてはどうでしょうか。

持ち物の数を数える

指差し確認に似ていますが、普段持ち歩くものの数を数えて確認するのも有効です。

例えば、なくしたり落としたり忘れたりしがちな「財布、スマホ、名刺入れ、鍵」をいつも持ち歩くのであれば、その数は「4」です。家を出る際、どこかで食事をした際、電車を降りる祭などに、「1、2、3、4」とものの名前を思い浮かべながら指折り数えれば、かなりの確率で置き忘れを防止できます。

特に、次に説明する方法と組み合わせると効果的です。

定位置を作る

何かをなくしたときに、「なんか見当たらないけど、まあいっか」と軽く考えてしまったことはありませんか?玄関前に着いてから本格的に探し出し、本当になくしてしまったことに気づくのです。

落としたことにすぐ気付けるよう、カバンの中で定位置を決めておきましょう。日によって持ち歩くカバンが異なるのであれば、「カバンごとに」決めます。最初は定位置に戻すのが大変でも、慣れれば自然とそこに戻せるようになりますよ。

お酒の席では使わない

気分が盛り上がり、記憶力があいまいになりがちなのが、お酒の席。

出てくる料理をSNSにアップするため、スマホを使いたい、または以前撮った面白い写真をみんなに見せるためスマホを取り出したい、ということがあるかもしれませんが、紛失してしまったときのことを考えると、あまりにリスクの高い行為でしょう。

使うなら、会社支給のものではなく個人用のスマホにするか、または「飲みの席では絶対に出さない」と決めてしまいましょう。スマホで盛り上がるより、その場にいる人との会話を楽しめる、というおまけが付いてきますよ。

ツールを活用する

紛失防止タグサービスを使う

近年では、Bluetoothを利用した「紛失防止タグ」というジャンルの製品が各社から販売されています。

使い方は、落としたくないものに紛失防止タグを取り付けて、スマホとBluetoothでペアリングするというのが一般的。紛失防止タグとスマホの距離が離れ、Bluetoothで互いの接続が切れてしまったときに音がなる、振動するといった方法で「紛失しかかっている」ということを知らせるものや、ペアリングしたスマホとのBluetooth接続が切れたときに、いつどこでなくしたかをスマホに知らせるといったものもあります。

「でも、スマホ自体がなくなってしまえば意味がないのでは?」と思われることでしょう。

例えば、Tileという製品の場合は、財布や鍵などに取り付けたTileをダブルクリックすることで、スマホの音を鳴らすことができます。

TrackR pixel」や「REX-SEEK2」では、スマホの音を鳴らすこともできますし、一定距離以上離れるとREX-SEEK2が鳴るように設定することも可能です。

紛失防止タグを購入しなくても使えるサービスもあります。例えばMAMORIOでは、電車内などで紛失したMAMORIOアプリを入れたスマホが鉄道会社の遺失物センターに届けられたとき、「お忘れ物自動通知サービス MAMORIO Spot」アンテナがそのスマホを検知して、登録したメールアドレスにスマホの位置を通知してくれます。

MAMORIO

スマートウォッチを使う

iPhoneユーザーであれば、Apple Watchを有効活用しましょう。iPhoneとApple Watchに「Lookout」や「WIMP」といったアプリを入れておけば、iPhoneが一定の距離以上離れたときにApple Watchに通知することができます。

Androidであれば、より安価なスマートウォッチで置き忘れ防止アラーム機能のあるものがあります。

スマートウォッチの置き忘れ防止アラーム機能

スマートウォッチなら、普段から身につけるものなので、無理なくスマホの置き忘れを防げますね。

スマートウォッチでスマホの置き忘れ防止

まずは習慣づけ!無理ならツールに頼ってみて

現金以上に、落としてしまうとリスクの高いともいえるのがスマホです。なくさないような習慣づけを徹底すれば、スマホ以外のものも紛失しなくなるというメリットが得られます。

もし、習慣化するのが難しいのであれば、紛失防止タグやアプリ、スマートウォッチなどのツールに頼ることもできます。

何事も「転ばぬ先の杖」。後悔する前に、できる限りのことはしておきたいものですね。

※掲載情報は2020/1/10時点