業者とのやり取りや、スタッフ、さらにはお客様からの予約を受けるのに日常的に使われるスマートフォン。会社支給のPCやスマートフォンを紛失したというニュースを聞いたことはあるかもしれませんが、自分の身に降りかかることはないだろう、と考えていませんか?

今回は、万が一にもそのようなことが起きてしまったときに、どのような行動を取ればいいのかについて解説します。

スマホをなくした時のリスクとは

仕事で使うスマートフォンであれば、いつもお世話になっている業者や、場合によってはひいきにしてくれているお客様の氏名や電話番号といった個人情報が登録されていることでしょう。

また、店舗のSNSアカウントも保存されているかもしれません。

つまり、スマートフォンを紛失してしまうと、以下のような情報が流出してしまう恐れがあります。

  • 電話帳に登録された個人情報
  • SNSなどのアカウント情報
  • 写真
  • メールのやり取りや送受信されたファイル

さらに、スマートフォンのブラウザに、クレジットカード会社のオンラインサービスやネットバンキング、キャッシュレス決済のパスワードなどを記憶させているのであれば、金銭的な被害も免れられないでしょう。

それらを防ぐためにも、スマートフォンの画面ロックを解除する際は、何らかのアクションを挟むように設定しておきたいものです。

とはいえ、なくしてしまったらどうすればよいのでしょうか。

会社のスマホをなくした場合

会社のスマホをなくした場合、まずはスマホを紛失したことを会社に報告しましょう。会社のスマホは、スマホ端末を以下のようなツールを使って一括で管理していることが多いです。

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このツールを使うとスマホの位置情報を確認したり、遠隔でスマホにロックをかけることも可能です。

まずは会社に報告し、上記対処をした上で、その後の対応を相談しましょう。

個人のスマホをなくした場合

キャリアや登録オプションで対応方法は異なる

スマホをなくしてしまったときに、「すぐ契約を解除しなきゃ」と考えるかもしれません。でも、紛失直後にサービスを止めてしまうと、位置情報サービスが使えなくなってしまうため、発見が遅れる可能性があります。

まずは落ち着いて、なくしたスマホの電話番号とネットワーク暗証番号(契約時に設定した4桁の数字)を手元に用意したうえで、以下を参考に行動しましょう。

NTTドコモの場合

NTTドコモをキャリアとして使っており、「ケータイ補償サービス」に加入しているなら、窓口に電話をして紛失してしまったことを伝えましょう。

オペレーターがGPS信号を利用して、落としたスマホがどこにあるかを検索してくれる「ケータイお探しサービス」を利用できます。万が一、位置情報サービスをオフにしていたとしても、このサービスを使えば自動的にオンになるので安心ですね。
※GPS自動オンを含む一部の機能はiPhone非対応

なお、iPhoneユーザーもしくは2017年5月以降に発売されたAndroidスマホのユーザーの場合、ケータイ補償サービス加入者であってもケータイお探しサービスを利用するためには申し込みが必要です。
詳しくは、公式ページからご確認ください。

スマホを落とした位置がわかったら、リモートロックをかけましょう。これは、ケータイお探しサービスと同時にオペレーターに依頼すればOKです。

その後、落とした場所の施設の管理者、または管轄する警察署などに届け出をします。

数日見つからない場合は……

落とした場所が鉄道駅の場合、各鉄道会社の遺失物センターで数日預かってから、7日以内に警察に引き渡されます。そのため、落としてから10日経っても見つからない場合は、誰かが使おうとしている可能性も否定できません。

この場合、まずは落としたスマホの遠隔初期化をPCまたは別のスマホやタブレットから「My docomo」にログインして行います。これで、スマホ内のデータだけでなく、挿入したSDカードなどの情報もすべて消去され初期化されます。
※iPhoneの場合は、iCloudから「デバイスの消去」を行います。

その後、ドコモの窓口に電話をして「サービスの利用一時中断」を行います。ただし、利用を一時中断してしまうと電波をつかんだり、NTTドコモで利用しているメールも使えなくなってしまいます。

また、一時中断中も基本料金やオプション料金がかかることを覚えておきましょう。

auの場合

auでも、スマホを紛失してしまったり故障してしまったりしたときのための「位置検索サポート」サービスが提供されています。このサービスを利用するためには、auスマートパス、auスマートパスプレミアム、auスマートサポート、故障紛失サポートに加入していることが前提です。

auお客様センターに電話をかけ、スマホを落としてしまったことを伝えましょう。そこで紛失したスマホの位置検索や遠隔ロックを行ってくれます。なお、iPhoneやiPadでは、auの位置検索サービスは利用できても、遠隔ロックを行うことはできませんので、あわせて覚えておきましょう。

落とした場所がわかったら、当該施設の管理者またはその周辺を管轄している警察署などに届け出ましょう。

数日見つからない場合は……

auでも、落としたスマホの遠隔初期化は可能です。ただし、対応しているのがAndroidのみのため、後述するiPhoneまたはAndroidの標準機能を使って遠隔初期化を行うことをオススメします。

その後、auお客様センターに電話をかけ、「緊急通話停止」をしてもらいます。これにより、回線を一時的に停止できます。停止中でも基本料金は発生します。

ソフトバンクの場合

契約しているキャリアがソフトバンクの場合は、「スマートフォン基本パック」や「iPhone基本パック」などに加入しているかどうかを確認しましょう。

紛失時に必要な対応のほとんどをPCや別の通信回線のスマホを使って、My Softbankにログインして行えます。

もちろん、気が動転しているときには電話するほうが確実です。ソフトバンクでは、「紛失ケータイ捜索サービス」を利用すると、そのまま回線停止処理されてしまうため、まずは窓口に電話をかけ、「安心遠隔ロック」を依頼しましょう。

その後、「紛失ケータイ捜索サービス」で落としたスマホのおおよその位置を探してもらいます。

「スマホに入れておいたSDカードだけ抜かれて写真を見られてしまうのでは……?」という心配に対してソフトバンクでは、「安心遠隔ロックサービス」アプリを提供しており、事前にインストールしておけば、通常の遠隔ロックに加え、SDカードのデータを消去することもできます。

また、「遠隔初期化サービス」を利用すれば、スマホの初期化とSDカード内データ削除を同時にしてもらうこともできます。
※iPhoneは対象外

いずれの場合も、回線停止処理されてしまうとできませんので、紛失ケータイ捜索サービスを利用する前に行っておく必要があります。

数日見つからない場合は……

ソフトバンクの場合、紛失ケータイ捜索サービスを利用すると、原則的に回線停止処理されますので、特に何もする必要がありません。

回線の停止中でも基本料金やオプション料金は発生している、ということを覚えておきましょう。

OS標準機能で探す

ここまで、3大キャリアの回線を使っている場合にできることをお伝えしましたが、実はiPhoneやAndroidスマホには、キャリアのサービスを利用せずとも落とした場所を探したり、リモートで端末内のデータを消去することができます。

格安SIMを契約している方はこちらを参考にしてください。

iPhoneの場合

手持ちのほかのスマホやタブレット、PCなどから icloud.com/find にアクセスし、Apple IDでログインします。「iPhoneを探す」をクリックして、落としたiPhoneを選べば、その位置が地図上に表示されます。
※iPhoneの設定で[デバイス] を探すを有効にしていた場合、位置情報を確認できます。

そのiPhoneを「紛失としてマーク」すれば、リモートロックやロック画面へカスタムメッセージの表示、Apple Payの停止、リモートでデバイスのデータ消去などを行えます。

Androidの場合

Androidスマホを、自分のGoogleアカウントに追加していれば、紛失時に必要な対処方法のほとんどを行えます。

手持ちのほかのスマホやタブレット、PCなどから android.com/find にアクセスし、Googleアカウントにログインします。紛失したAndroidスマホを選ぶと、地図上にその位置が表示されます。

「ロックとデータ消去を有効にする」を選べば、スマホを他人が使えないようにロックしたり、ロック画面にメッセージや連絡先を表示したり、スマホのデータを消去したりすることができます。

なくさないように普段から自衛を!

スマホをなくすことによるリスクは高いものがありますし、手続きも面倒です。普段から、なくさないように自衛しましょう。

例えば、スマホを手に持ったままほかの荷物をたくさん抱えない、スマホを利用した場所から離れる際には、自分のいた場所の周りを確認する、カバンの中で定位置を作るなど、定番の方法を習慣化することができます。

Apple Watchであれば、ペアリングしたiPhoneから離れたときに通知することもできますので、設定しておきましょう。

同様の仕組みで、ペアリングしたスマホとのBluetooth接続が途切れると音を鳴らす紛失防止タグが各社から販売されています。価格は2,000円から7,000円ほど。スマホ自体に取り付けるもの、シールタイプのもの、スマホと連動させるものなどいろいろありますので、利用してみてはいかがでしょうか。

「ついうっかり」は誰にでもあるもの。実はわたしもスマホを2回落としてしまったことがあります。そのたびに「周りをもっと確認すれば良かった」と落ち込んでしまいました。習慣化でかなり改善できましたが、それが難しい場合には、最新テクノロジーを使ったツールに頼る方法もあります。

個人情報や大切なデータが詰まったスマホ。なくさないようにするのが一番ですが、万が一なくしてしまった場合にこの記事がお役に立てば幸いです。

もし、従業員にスマホを支給しているけれども、そのような管理をしていないという場合は、これを機に導入の検討をオススメします。

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※本記事内の情報は2020年1月10日現在のものです。

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