最近、飲食店などに行くとデジタルサイネージを見かける機会が増えました。デジタルサイネージはコンテンツ内容を自由に変更できるので、季節や時間に応じて適切な訴求ができる点がメリットです。そのため、導入を検討される店舗オーナーさんも多いのですが、「どうせお高いんでしょ……」と二の足を踏まれるケースも。
でも、そんな方に朗報です。なんとデジタルサイネージは、PowerPointとiPadがあれば自作できちゃいます。今回は、コストをかけずにデジタルサイネージを手作りする方法を紹介します。ぜひチャレンジしてみてください。
コンテンツをPowerPointで作成
まず、Microsoft PowerPoint(以下、パワポ)を使って、コンテンツを作成します。パワポでは「静止画コンテンツ」、複数の静止画をスライドショーにした「動画コンテンツ」、「音声コンテンツ」の3つを作成することが可能です。今回は、この中でもっとも簡単な「静止画コンテンツ」の作成方法を紹介します。
コンテンツの内容を決めよう
まず、パワポでスライドを作成する前に、デジタルサイネージで表示するコンテンツ内容を整理しておきましょう。
そのためには、ターゲットが誰で、どんなコンテンツを訴求し、最終的に何をさせたいか決めておくことが必須です。たとえば、飲食店の場合であれば「新しいメニューの訴求」、「キャンペーンの訴求」、「お店のこだわりの訴求」といったように目的に応じてさまざまなコンテンツが考えられます。
コンテンツの訴求内容が決まったら、必要な素材を準備しましょう。飲食店であれば、料理やお店の写真などの素材を準備します。
実際にスライドを作ってみよう
パワポでスライドを作成します。今回はiPadで表示するので、iPadに最適な画面サイズに調整するため、「デザイン」タブの「スライドのサイズ」をクリックして、「ワイド画面(16:9)を選択しておきましょう。
スライドが完成したら、「ファイル」タブの「エクスポート」をクリックして、「ファイルの種類を選択」内の「イメージファイルの種類」で、「png」または「jpeg」形式で保存します。
iPadでコンテンツを表示する方法
次に、パソコンで作成したコンテンツの画像をiPadに送ります。方法はいろいろありますが、メール添付するか、iPadをケーブルでパソコンとつないでインポートする方法が簡単です。では、実際にスライドショーを作成する方法を紹介します。
保存した画像をスライド表示しよう
画像データを保存したら、「写真」アプリをタップします。
先ほど、作成したコンテンツの画像を選択して、右上の四角いアイコンをタップします。
次に、スライドショーで使いたいコンテンツの画像にチェックを入れて、「スライドショー」をタップします。
スライドショーがはじまったら、画面をタップして、右下に表示される「オプション」をタップしましょう。
スライドの各種設定を行います。
- 「テーマ」:スライドショーの画像の切り替え方が調整できます。
- 「BGM」:バックで流す音楽を設定できます。音楽はオフにすることも可能です。
- 「リピート」:店舗で使う場合はリピートを「オン」にしておきましょう。
- 「カメとウサギ」:スライドをめくるスピードを調整できます。
これで手作りデジタルサイネージの完成です。
慣れてきたら動画にも挑戦しよう!
今回は、パワポとiPadを使った「コストをかけずにデジタルサイネージを手作りする方法」をご紹介しました。実際には、コンテンツさえ作ってしまえば、非常に簡単にオリジナルのデジタルサイネージが作れてしまいます。慣れてきたら、オリジナルの音声や動画作成にもチャレンジしてみてくださいね。
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