「勘定奉行にお任せあれ」のCMでおなじみの「奉行シリーズ」は、オービックビジネスコンサルタント社(以下、OBC)が提供する会計や販売管理など、事業者の様々な業務をサポートしてくれるソフトウェアやサービスです。

今回は、今すでに 「奉行シリーズ」をオンプレミスで利用しており、今後クラウドに移行することを検討している方向けに、クラウド化のメリットや移行方法について解説します。
※本記事でご紹介する「奉行シリーズ」とは、「奉行iシリーズ」、「奉行V ERPシリーズ」を指します。

奉行シリーズの豊富な製品ラインナップと種類

奉行シリーズは、事業者の規模や用途に応じて、様々なサービスを展開しています。

対象事業者 シリーズ名 製品 種類
小規模・中小企業向け 奉行i 勘定奉行、給与奉行、商奉行、蔵奉行、就業奉行、人事奉行、法定調査奉行、固定資産奉行、申告奉行 スタンドアロン/オンプレミス/クラウド
小規模・中小企業向け 奉行クラウド 勘定奉行、給与奉行、商奉行、蔵奉行、総務人事奉行、法定調査奉行、債権奉行、債務奉行、固定資産奉行、申告奉行 クラウド
中堅・上場企業向け 奉行V ERP 勘定奉行、給与奉行、商奉行、蔵奉行、就業奉行、人事奉行、法定調査奉行、固定資産奉行、申告奉行 オンプレミス/クラウド

スタンドアロンとオンプレミス、クラウド… 選ぶポイントは?

奉行シリーズには、「スタンドアロン」と「オンプレミス」、「クラウド」などの種類が存在しますが、それぞれどのような違いがあるか、ご存知ですか?一般的な概念とメリット・デメリットについて解説しますので、今一度自社に合うのはどの種類なのか、確認してみましょう。

スタンドアロンとは?

スタンドアロンとは、PCにソフトウェアをインストールして利用する方法です。パッケージソフトをイメージするとわかりやすいかもしれません。ひと昔前までは、Microsoft Officeやセキュリティソフトも、パッケージでの利用が一般的でしたよね。

ソフトウェアをインストールしたPCでのみ、利用することができます。使用したいPCにインストールするだけで手軽に始められることから、小規模事業者で利用されることが多いです。

スタンドアロンのメリット

  • 手軽に始められる
  • ネット接続しないPCで利用すればセキュリティ面も安全
  • ネット環境などに動作が左右されることがない

スタンドアロンのデメリット

  • ソフトをインストールしたPCでしか利用できない
  • バックアップが必要
  • 法改正や制度改正、機能追加などがある場合には、更新パッケージの購入やアップデートが必要になる場合もある

オンプレミスとは?

オンプレミスとは、自社内に機器やソフトウェアなどを設置して運用する方法です。自社でサーバーを用意し、そこにソフトウェアをインストールして、社内ネットワークで接続されたPCから利用する仕組みです。

複数のライセンスで利用できるため、中規模から大規模事業者で導入されることが多いです。

オンプレミスのメリット

  • 自社に合ったカスタマイズが可能
  • 社内ネットワーク環境下であれば、データの共有や複数人での利用が可能

オンプレミスのデメリット

  • 自社で環境を用意する必要があるため、環境構築や運用のメンテナンスができる人材が必要(設置場所の一時停電などに対応する工数など)
  • 環境整備に費用と期間がかかる

クラウドとは?

クラウドとは、インターネット経由で利用するサービスです。サーバーやサービスのアップデートなど、すべてサービス提供者が管理・運用するため、利用者が環境を構築したり、メンテナンスしたりする必要がありません。

クラウドのメリット

  • あらかじめ設定すれば、データのバックアップはサービス提供者側で行われるので、自社での対応は不要
  • データの共有や複数人での利用も可能
  • いつでもどこでもアクセス可能(会社ごとの設定により異なる)
  • 常に最新バージョンのサービスが利用でき、アップデートなどの対応も不要

※アップデートされる範囲は、クラウドとして提供するサービスによって異なります。

  • ソフトウェアとクラウド上のサーバーを提供する(SaaS)の場合は、提供ベンダ企業がソフトウェアまでをアップデートするケースが一般的です。
  • ソフトウェアを含まず、クラウド上のサーバーや周辺リソースを提供する(IaaS)の場合は、OSやソフトウェアなどのカスタマイズやアップデートはお客様ご自身で(お客様のタイミングで)実施するケースが一般的です。

クラウドのデメリット

  • インターネット環境やサーバーの状況によっては、動作が重たくなることも
  • インターネット上にあるので、セキュリティ面のリスクもあり

今クラウドへの移行が進む背景

クラウドは、インターネットを介すことから、セキュリティ面を心配されることがよくあります。しかし、最新クラウドはセキュリティ対策が非常に進んでおり、下手に企業内で管理するよりも安全にシステムを運用できるという認識が広まりつつあります。また、社内でサーバー構築や管理・運用ができる人材を確保することも難しくなってきているという現状もあります。

さらに、コロナ禍でテレワークという働き方が一気に普及しました。システムを利用したり、運用管理するために出社することは、いま求められる働き方とはそぐわないかもしれません。
こういった背景からも、業務システムをクラウド化する動きが進んでいるのです。

奉行シリーズをクラウド化する方法

では、奉行シリーズをクラウド化する方法をパターン別にご紹介します。

1. 「奉行iシリーズ」のみクラウド化

利用中のシステムが、奉行iシリーズのいずれか、または複数で業務が完結しており、それ以外の他社連携ソフトを使用していない場合、OBCが提供するサービス「奉行クラウド」(ソフトウェアとクラウド上のサーバーをOBCが提供しているサービス)への移行がおすすめです。

2. 「奉行iシリーズ」と連携ソフトをまとめてクラウド化

「奉行iシリーズ」と連携できる他社の業務パッケージソフトも利用している場合、OBCが動作保証するクラウドベンダー(IaaS)なら、これらをまとめてクラウド化することができます。

国産クラウド4年連続No.1の導入実績(2020年7月末時点)があるBIGLOBEクラウドホスティングでは、以下の代表的な連携ソフトの動作確認もできていますので、安心して利用できますよ。

  • 設備業向け積算・原価管理 本丸EX、二の丸EX(石田データサービス株式会社)
  • どっと原価NEOシリーズ(株式会社建設ドットウェブ)
  • レッツ原価管理Go2(株式会社レッツ)
  • 建設業向け原価管理ソフト 本家シリーズ(株式会社アイキューブ)
  • Web給金帳 V3(株式会社インターコム)
  • PSD労働社会保険(株式会社パシフィックシステム)
  • ビルメンテナンス業専門ソフト ビルメンッ(株式会社ビジネスコンピュータ)
  • 奉行専用データ連係ツールTsunagu for 奉行i/V ERP(日本電通株式会社)
  • フォーカス人材派遣管理(株式会社ディー・マネージ)
  • 人材派遣業総合管理システム スタッフナビゲーター(ユニテックシステム株式会社)
  • Manage OZO Ver.2.18.0(株式会社ITCS)
  • 快決!シフト君W(株式会社NTTデータセキスイシステムズ)
  • パワフル会計 Ver.6.01(株式会社サクセス)
  • 伝助 for windows Ver.4.1、送助 for windows Ver.4.1(株式会社ヘキサード)
  • MajorFlow Keihi、MajorFlow Time(パナソニックネットソリューションズ株式会社)
  • 電子手形の達人でんさいネット対応勘定奉行版(ユニオンソフト株式会社)

もちろん、既存のバックアップデータはそのままクラウドに移行できます。
※バックアップデータをご用意いただく必要があります。

ざっくりとした利用開始までの流れは以下の通りです。

利用開始までの流

月額費用は、クラウドを利用するためのサーバー利用料やユーザー数、ファイアウォールやVPNの利用に応じて決まります。まずは、初期費用や月額費用など全体の費用感を確認してみましょう。

奉行シリーズのクラウド化ならBIGLOBE

導入事例

奉行シリーズと連携ソフトをまとめてクラウド化した「株式会社TYクリエイション」の事例をご紹介します。こちらは、販売管理業務は「商蔵奉行」で行い、倉庫との連携は、「伝助(株式会社ヘキサード)」で行っています。
株式会社TYクリエイション|導入事例

3. 「奉行V ERP」をクラウド化

「奉行V ERP」のクラウド化も、OBCが動作保証するクラウドベンダー(IaaS)に依頼しましょう。

導入事例

「msh株式会社」の事例では、BIGLOBEだからこそ実現できる短期納入が「商蔵奉行V ERP11」を導入した決め手となっています。
msh株式会社|導入事例

まとめ

クラウド化のメリットやコロナ禍における働き方の変化などを踏まえ、ぜひ奉行シリーズや連携ソフトのクラウド化をご検討ください。
導入準備や費用、疑問点については、まずはクラウドベンダーにご相談ください。また、専門家に任せたい方は、構築パートナー(代理店)のご紹介もできます。お気軽にお問い合わせください。

構築パートナーのご紹介はこちら