ここ数年、ビジネスシーンにおいて「何に重点を置くか」という考えの「○○ファースト」という言葉が流行しています。Web業界においても、クラウドファーストやモバイルファーストなど、さまざまな言葉が飛び交っています。そんな中、Web制作における「運用ファースト」という言葉が注目を集めています。運用ファーストは、Webサイトの管理における運用面に重点を置く考え方です。今回は「運用ファースト」の考え方や、取り入れることで得られるメリットなどを解説します。

運用ファーストとは?

運用ファーストとは、Webサイトを新規構築・リニューアルした後の「運用」に重点を置く考えのことです。Webサイトの構築やリニューアルは、あくまでもスタート地点に過ぎません。Webサイトを作ることが目的なのではなく、作ったうえで集客や認知度アップを実現し、最終的には売り上げアップにつなげることが目的です。つまり、重要なのは「Webサイトを作ること」そのものではなく、その後の「運用」だということです。加えて、効果が一時的なものではあまり意味がありません。ユーザーとのコミュニケーションやマーケティングを最適化していく中で、持続的に発展していかなければならないのです。

求められるのは「継続的改善」

多くの企業でWebマーケティングが行われている今日、どんなに良いWebサイトを作ったとしても、最初からすべてうまくいくことはまれです。また、仮に最初から順調だとしても、Webサイトの更新や管理を怠っていれば、徐々にユーザーは離れていってしまうでしょう。したがって、どのようなWebサイトにおいても、常に改善・改良し続けていかなければなりません。この「継続的改善」の必要性を表した考え方こそが、「運用ファースト」というわけです。

運用ファーストのメリット

では企業は、Webサイトに運用ファーストの考え方を取り入れることにより、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは主なメリットを3つ紹介します。

フィードバックなどを受けてサイトをより良く改善できる

Webサイトの新規構築やリニューアルなどのサービスを提供している会社の中には「Webサイトを作ったらそれで終わり」というところもあります。ただ、先ほど解説したように、重要なのはWebサイトを作ること自体ではなくその運用です。Webサイトの構築を他社に依頼している企業にとっては、そもそも集客や運用のノウハウがない場合も多く「どうすればアクセス数が伸びるのか」「どのような広告が有効なのか」などが分からないまま運用しているということもあるでしょう。場合によっては、ただ単に維持しているだけの状態になっていることもあるかもしれません。

一方、運用ファーストを取り入れれば、サイトの改善にも力を入れることができます。つまり、フィードバックなどを受けつつ、サイトをより良く改善していくという運用が可能になるのです。

担当者が変わっても持続可能な体制にできる

会社が何年・何十年と続いていくなかで、担当者は変わるものです。もしも一人の優秀な担当者だけで運用がうまくいっていた場合には、その担当者が異動や退職でいなくなれば、これまで通り順調に運用していくことは困難になるでしょう。

しかし、運用ファーストの考えにもとづけば、そのようなリスクにもあらかじめ備えることができます。ノウハウを共有、蓄積したり、複数の担当者で運用したりするなど、担当者が変わっても順調な運営を継続できる体制を維持することが重要です。

継続的に運用していく中でサイトの価値をより高められる

運用ファーストの考え方では、アクセス数や売り上げが目標に達すればそこで終わりというわけではありません。運用ファーストでは継続的により良い方向へ進めていくため、目標達成後もサイトの価値をより高めていくことができます。

結果的に顧客にメリットがある

運用ファーストは、顧客など利用者側をおろそかにするという意味ではありません。あくまでサイトを運用する側の視点に立ち、効率的かつ持続可能な運用を続けられるように取り組むことです。そうすることで、結果的にWebサイトを利用する顧客にも使いやすいサイトになっていきます。つまり運用ファーストは、顧客と運用者両方にメリットがある考え方なのです。興味がある方は、ぜひこの考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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