Photoshopで同じような作業を繰り返すとき「複数の画像をまとめて処理できればいいのに」と思ったことはないでしょうか?

そんなときに便利な機能が「バッチ」機能です。編集作業を記録した「アクション」を一度に複数の画像にまとめて当てることができます。この機能を使えば、「納品する100枚の写真をまとめて指定のサイズにリサイズしたい」といったときにもボタン1つで可能です。

この記事では、バッチ機能についての説明と実際の操作方法を紹介します。

※説明には、Adobe Photoshop CC2019(Windows10版)を使用しています。

バッチとは?

バッチ機能とは、複数の画像ファイルに対して「アクション」を実行する機能です。

アクションは自動で決まった操作を実行してくれますが、対象は1つのファイルだけです。複数のファイルがある場合、アクションだけだと、ファイル毎に同じ操作を繰り返さなければなりません。

例えば、「バッチ」を使うと、あるフォルダにある画像全部にアクションをまとめて実行できるようになります。

バッチの設定画面:フォルダ単位でアクションをまとめて実行できる

バッチの設定画面:フォルダ単位でアクションをまとめて実行できる

バッチを実行する前に、まず「アクション」を作成する

画像に対してどのようなアクションをまとめて実行したいのかを決めて、「アクション」として登録する必要があります。以下の手順で作成しましょう。

1. アクションを作成

まず、Photoshopの「ウィンドウ」メニューから、「アクション」を選択します。

Photoshopの「ウィンドウ」メニューから、「アクション」を選択

アクションメニュー内の「新規アクションセット」ボタンをクリックして、アクションセット名を登録しましょう。「新規アクションセット」とは、アクションを管理するフォルダのようなイメージです。

新規アクションセットの作成

次に、「アクションの新規作成」ボタンをクリックして、わかりやすいアクション名をつけましょう。

アクションの新規作成

アクション名をつけたら、「アクションの記録」ボタンをクリックします。アクションの記録は、「画像を開く」ところから記録する必要があります。

アクションの記録

2. 画像の編集操作を慎重に実行

次に、画像に対して実行したい編集を行っていきます。例えば、「色調補正」や「画像解像度」の変更を行い、それらのアクションを記録します。

画像の編集

この操作は普段の画像編集と一緒です。

3. アクションの記録を終了する

画像の編集が終わったら、「別名で保存」して、アクションの記録を終了します。停止アイコンをクリックしてください。

アクションの記録を停止

様々なアクションを作成することができますので、ぜひ以下を参考に作成してみてください。
アクションの作成および再生方法 (Photoshop CC)

バッチの実行方法

では、実際に編集したい複数の画像にバッチ機能を適用してみましょう。手順は以下の通りです。

1.  バッチを実行する「バッチ処理フォルダ」を作成

まずはバッチを実行したい画像フォルダを作成しておきましょう。バッチを「フォルダ単位」で実行するためです。

バッチを実行する「バッチ処理フォルダ」を作成

処理が間違っていたときのために、画像ファイルは元データではなく、編集用フォルダにコピーして使うことをオススメします。

2.  バッチ実行後の「処理済みフォルダ」を作成

バッチ実行後の処理済みフォルダも作成しておきましょう。加工済みのファイルを同じフォルダに保存するとわかりづらくなってしまいます。

「処理済みフォルダ」を作成

3.  バッチの設定

次にバッチの作成です。「ファイル」メニューの「自動処理」から「バッチ」を選択してください。

image08.jpg

そうするとバッチの設定ウィンドウが出てくるので、以下のように設定します。

■実行メニュー
➀セット:アクションで作成したセットを選択
➁アクション:バッチで処理する任意のアクションを選択

■ソース
③種類:「フォルダ」を選択
④選択:「バッチ処理フォルダ」を指定
⑤”開く”コマンドを無視:チェックを入れる

■実行後
⑥種類:「フォルダ」を選択
⑦選択:「処理済みフォルダ」を指定
⑧”別名で保存”コマンドを省略:チェックを入れる

特に⑤、⑧は注意してください。ここのチェックを忘れると、ファイルを開いたり、保存するたびにバッチが停止し、作業が必要になります。

バッチの設定ウィンドウ

4. バッチの実行

あとはメニューの「OK」ボタンを押せば、バッチが実行されます。

「バッチ処理フォルダ」の画像が自動で処理され、「処理済みフォルダ」に保存されるはずです。

image10.jpg

ちなみに速度はパソコンの性能にもよりますが、Photoshopが動くスペックのパソコンであれば、1枚数秒程度で完了します。

5. 処理済みフォルダの画像をチェックする

最後、バッチが実行できているか「処理済みフォルダ」の画像をチェックしてみましょう。できていれば成功です。

「バッチ」は画像編集の時短に効果抜群!

以上のように、バッチはPhotoshopでたくさんの写真に同じ画像加工をしたいときに便利な機能です。最初の設定が少し大変ですが、一度作業してしまえば、後々の時短効果を期待できます。ぜひこの機会に覚えて活用してみてください!