コロナ禍における外出自粛の影響により、ライブ配信を利用したレッスンやセミナー、イベントなどの開催が急激に広まりつつあります。ライブ配信を行うにはYouTubeやFacebook Live、Instagram、Zoomなどさまざまなサービスがありますが、一体どれを使ったらいいのか、お悩みの方も多いのではないでしょうか?

そうした中、ハイクオリティな配信が手軽にできると注目を集めているのが『StreamYard(ストリームヤード)』です。一体どんなことができるのか、その機能や使い方についてご紹介します。

StreamYardの特徴とは?

StreamYardは簡単な操作性、安定性、そしてプロフェッショナルな視覚性をコンセプトとして、2018年にカナダで立ち上げられたライブ配信のためのウェブサービスです。

特徴① 複数の同時中継配信が可能

最大の特徴は、複数の参加者による同時中継配信ができる点にあります。

例えばYouTubeのように一般的なライブ配信ツールでは、配信者本人のアカウント1ヵ所からしかライブ配信はできません。しかしStreamYardを利用すると、無料で最大6ヵ所から、有料プランでは最大10ヵ所からの同時多元中継が可能。離れた場所にいる相手との対談や座談会形式のライブ配信を行うことができます。

単に同時中継を行うだけであれば、Zoomで十分と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かにZoomには、有料アカウント限定ではあるものの、オンラインミーティングをそのままYouTubeおよびFacebook、Twitterにライブストリーミング配信する機能が備わっています。

ただし、そもそもビデオチャットサービスであるZoomでは、タイムラグを減らして参加者の会話の同時性を保っているため、画質や音質は決して高くありません。その点StreamYardはHD映像に対応しており、同時性を保ちながら比較的高画質な映像配信を行うことが可能になっています。

特徴② 自由度の高い演出が可能

また、配信画面をカスタマイズして、テレビ番組のような自由度の高い演出が行えるのも大きな特徴です。
例えば、Zoomの配信画面では、参加者のカメラ映像が均一に並べられるだけで、自由なカスタマイズを行うことはできません。

しかしStreamYardでは、レイアウトパターンを7種類から選べる他、配信画面上にテロップ(バナー)を出したり、パソコンの画面を共有して画像素材を差し込んだり、視聴者が書き込んだコメントを選択して表示させることなどが可能です。レイアウトは配信中にリアルタイムで変更することもできるので、まるでテレビ番組の生放送を作っているような演出を行うことが可能です。

特徴③ Webブラウザで手軽に配信可能

そして、これらの操作がWeb上で簡単に行えてしまう手軽さも、StreamYardの大きな魅力と言えます。一般的なライブ配信ツールには、専用ソフトやアプリが必要な場合もありますが、StreamYardはWebブラウザだけで(推奨はChrome)で機能します。

そのためアプリやソフトのインストールは不要。画面のカスタマイズも含め、すべての操作がブラウザ上で完結するため、特別な機材を用意することなく、手軽に配信を行うことができます。

StreamYardの使い方

それでは実際にStreamYardの使い方を見ていきましょう。

アカウントの登録方法

まずはアカウント登録が必要です。StreamYardのWebサイトにアクセスすると、次のようなページが表示されます。表記は英語ですが、登録は簡単です。

画面左下の「Email Address」にメールアドレスを入力し、「Get Started」をクリックしてください。

StreamYardのWebサイト

すると以下の画面が表示されます。入力したメールアドレスに6桁の認証コードが届くので空欄にそれを入力、「Log In」をクリックしてください。

認証コード入力画面

たったこれだけでアカウント登録は完了! 「Onward!」をクリックするとアカウント画面へ進みます。

アカウント登録完了画面

英語が苦手な人はGoogle Chromeで翻訳可能

なおStreamYardには、英語の表示しかありません。英語が苦手な人は戸惑うかもしれませんが、そんな場合にはGoogle Chromeの翻訳機能を使うのがおすすめです。

右クリックして「日本語に翻訳」で日本語表示できる

画面の余白部分で右クリックをして、「日本語に翻訳」を選択すると、日本語表示に切り替わります。

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配信先プラットフォームを選択

アカウントが登録できたら、早速配信してみましょう。まずは映像を配信するプラットフォームを決定します。

StreamYardを利用したライブ動画は、YouTubeチャンネルの他、Facebook(個人ページおよびグループページを含む)、LinkedIn、Periscope(Twitter)、Twichから配信先を選ぶことが可能です。

配信したいプラットフォームを「目的地(destination)」として追加すると、選択したプラットフォームのアカウント確認やログインなどが求められます。指示に従い配信先アカウントへ接続すれば、準備は完了です。

番組のタイトルや概要を記入

「ブロードキャストを作成する(Create a Broadcast)」をクリックし、配信先プラットフォームを選択すると、下記の画面が表示されます。
ここでは番組のタイトル(Title)や概要(Description)などを入力します。また、「Schedule for later」にチェックを入れることで番組の配信開始日時を予約することも可能です。

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「Create Broadcast(ブロードキャストを作成)」をクリックすると、続いてカメラとマイクの使用許可画面およびチェック画面へと移動します。
下記のように「表示名(Display Name)」には好きな名前を付け、「Broadcast Studioに入る(Enter Broadcast Studio)」をクリックしましょう。

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配信画面の使い方

いよいよ配信画面が表示されます。画面左下の「ストリームに追加(Add to Stream)」をクリックすると、中央の配信画面に映像が表示され、カメラとマイクがオンの状態になります。

画面右上の「ライブ配信(Go Live)」をクリックすると、配信スタートです。予約の場合でも、時間になっても配信が自動的に開始されることはありませんので、必ずクリックする必要があります。
なお、「ライブ配信」のボタンは、配信開始後は「End Broadcast」ボタンに切り替わります。

画面下の「スタジオを離れる(Leave Studio)」では、配信画面から出ることは可能ですが、配信自体は続いてしまいますので、配信終了の際には、画面右上のボタンを忘れずにクリックしましょう。

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同時中継参加者は、配信画面から招待可能

また別の場所にいる参加者に、同時中継で配信に出演してもらうには、画面下の「招待する(Invite)」をクリックします。配信に出演するためのURLが表示されますので、メールやメッセンジャーなどで相手に送りましょう。招待された参加者は、送られてきたURLをクリックし、カメラやマイクの設定をするだけで、配信に参加することが可能です。

テロップ(バナー)の作成方法

話すテーマごとにあらかじめテロップ(バナー)を作成しておくと、話す内容がより伝わりやすくなります。

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画面右側にあるメニューの「バナー」を選択し、「+バナーを作成する」からテキストを入力してバナーを作成します。表示したいバナーを選択すると、上記のように画面上に大きく表示されます。

デザインの変更

企業やブランドのカラーに合わせて、バナーの色や見せ方(テーマ)を変更することができます。ロゴや背景などの変更は、有料プランの契約が必要です。

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ライブ配信中のコメント表示

ライブ配信中に視聴者のコメントを画面上に表示できます。例えば、視聴者の質問に回答する際に、質問内容を画面に表示する、などの使い方ができます。

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このように、多彩なツールが用意されているので、いろいろ試してみるといいでしょう。

より自由な配信には有料プランも!

StreamYardには無料プランだけでなく、2種類の有料プランが用意されています。月額$20のベーシックプランでは最大3つのプラットフォームに、月額$39のプロフェッショナルプランでは最大8つのプラットフォームに、同時ライブ配信を行うことが可能です。

また無料アカウントには、毎月最大20時間のストリーミング制限がありますが、有料アカウントにすることで、時間制限なしで配信できるようになります。その他、StreamYardロゴの非表示や、背景画像の追加などが可能になり、より自由度の高いライブ配信が実現可能です。

StreamYardでワンランク上のライブ配信を!

このようにStreamYardでは、他の配信ツールにはない機能を手軽かつ直感的な操作で利用することができます。今後ますます需要の高まりそうなライブ配信ですが、よりクオリティの高いコンテンツ制作を目指すのであれば、一度StreamYardを試してみることをおすすめいたします。

※掲載情報は2021/1/13現在