車両管理は、車検や定期点検、保険の管理、ガソリンなどの経費の管理、そして事故につながるような車両不備の管理などがあります。これらは担当者が行えば可能な範囲ですが、難しいのは運転者の安全運転の管理です。

そこで、ICT(情報通信技術)の力を使ったあるツールの出番となります。このツールを用いれば、運転者の運転状況がすべて「見える化」でき、車両の動きをリアルタイムで知ることができるので、燃費などの管理から危険な兆候のある運転者への指導まで、的確に行えるのです。

車両管理とともに絶対に必要な運転者の指導

「ヒューマンリスク」「ヒューマンエラー」とは、人が原因の過失や故意による背信的な行為などを意味します。これを防ぐには、従業員などの「人に対する管理指導」が大きな課題であり、怠ることのリスクは大きな損失につながります。

運転者の管理、指導を怠ることのリスク

すでにじゅうぶん承知している方も多いと思いますが、運転者管理・指導を怠ることによって社会や企業が被る影響や損失について、あらためて整理してみました。

  • 事故による被害者等への重大な実害と、会社の賠償責任の発生および信頼の喪失
  • 事故までいかなくても、危険な運転による企業イメージのダウン
  • 事故はなくても、周囲に迷惑な運転(技術不足やマナー違反)の放置による社会への影響
  • 事故はなくても、荒い運転での燃費の悪化、車両の傷みなどによる整備費の増加

安全運転の指導を怠ることは、社会や会社にとってのリスクであり、その回避は企業の責任であると言うことができます。

これまでの方法の欠点

指導や注意は、言葉だけで終わることがあります。指導される側も、それを受け入れる意思を示すのは、さほど難しいことではありません。問題は指導の結果です。アクセルの踏みすぎなどを注意すれば燃費の改善などには実効性が期待できますが、そういった客観的な状況の把握ができるもの以外は、具体的な指導が難しかったわけです。

特に、ベテランドライバーほど指導は難しいのかもしれません。自分の運転に自信がある人、過信している人には、具体的な事例がないと指導の効き目はないと思っておくべきでしょう。

ICTの力を使ったデータによる管理へ切り替えると

「テレマティクス」は自動車などに通信システムをつけ、利用者へさまざまなサービスを提供するシステムです。この技術を使えば、車の動きや運転の仕方を逐一把握することができるのです。これまでできなかったような車両管理・運転管理も可能です。それを実現する、簡単な方法をご紹介します。

BIGLOBEの「さすだけ運行管理」の概要

「さすだけ運行管理」は、手のひらにのるサイズの専用端末を車に取り付けるだけ。端末はGPSと連動し、3G経由で運行情報をリアルタイム送信します。管理者はドライバーの現在位置や運行状況などを逐次把握できるのです。

「さすだけ運行管理」でできること

いくつか例示すると、次のような機能があります。

      • 車両稼働実績

        日報等を入力しなくても、車両の稼働実績がすべて自動的に記録されます。利用者ごとや期間ごとなどに整理して俯瞰(ふかん)することが可能です。

      • 運転成績表

        アクセルやブレーキ、ハンドル操作などの記録から、運転者の癖や危険運転の有無などを評定。管理者が数値等から読み解くのではなく、集計結果からドライバーをタイプ別に自動で振り分けるといったように、誰にも客観的に分かりやすい形にしてアウトプットします。そのまま指導用のデータシートとして活用できます。

      • ヒヤリハットマップ

        マナー違反や危険につながるような運転をした地点とその行為を地図上に示します。運転者の記憶の呼び起こしにも役立ち、具体的な場面や運転方法などを思い出してもらうことで、自己分析を促します。

「さすだけ運行管理」の具体的な導入方法・使い方

それでは、その簡単な装着方法や使い方について具体的に見てみましょう。

小さな専用の端末をOBDコネクタに挿すだけ

「さすだけ運行管理」の大きなポイントのひとつは、名前にもあるとおり、手のひらに乗る大きさの端末を、管理したい車両に“挿すだけ”で設定が完了する点です。取り付け業者の手配や取り付け工事費が不要で、設置のために車両の稼働を止める必要もありません。

挿す場所は、「ODBコネクタ」という車にもともとついている挿し口で、多くは運転席の周囲にあります。車両によっては、やや異なる部分にODBコネクタが用意されている場合もありますが、車両のマニュアルで確認すれば、ほとんど労力を要せずに取り付けられます。なお、万が一挿した端末が外れた場合は、そのことを知らせるメールが管理者のもとに送られます。

取り付け工事費がかからないので、費用はサービスを利用するための「初期費用1台当たり35,000円」と「月額1台当たり1,500円」のみなのが、大きな魅力です。

※金額は税別

「さすだけ運行管理」の使い方

クラウド上に集約された各車両からのデータを、「さすだけ運行管理」がサービスとして提供する管理画面でリアルタイムに確認したり、データとして抽出したりするだけで利用できます。もちろんプリントアウトできるので、各ドライバーに配布することができ、それらをもとに具体的な安全運転の指導ができます。これまでの日報などの紙による管理や、それらの記録を読み込んでの安全運転指導に比べれば、管理者の負担は減ることになるでしょう。定期的に安全運転指導を行い、ドライバーごとに「さすだけ運行管理」の評価結果を追うことで、継続的に効果測定することができるのです。

「さすだけ運行管理」の効果

さすだけ運行管理の導入により、以下のような効果を期待できます。

      • 「さすだけ運行管理」の導入により期待できることは、安全運転の具体的な指導と安全意識の向上
      • 車両を長持ちさせ燃費を向上させる実コストの低減効果
      • 日報の作成やその管理に費やされる見えない人件費の削減効果

「さすだけ運行管理」は、安全運転につながる具体的で効果的な指導ができるだけではなく、管理者の指導に関する時間や精神的な負担を減らせるという効果も期待できるのです。

※本記事内の情報は2020年1月9日現在のものです。

さすだけ運行管理