「業務で使うスマホは、個人所有のスマホでいいのか?それとも、会社でスマホを購入して支給するべきなのか?」
このように迷っている方も多いのではないでしょうか?スマホは、従業員が社内および社外との連絡を行うために、なくてはならないものになりつつあります。最近では、タイムカードへの打刻や精算経費の振り込みなども、スマホを利用してできるようになっています。
業務で個人所有のスマホを利用させるか、それとも会社で購入したスマホを支給するかには、それぞれメリットとデメリットがあります。この記事では、それぞれのメリット・デメリットを比較してみたいと思います。
会社スマホのメリット
1.セキュリティが高い
まず、会社スマホのメリットの1つとして、セキュリティが高いことが挙げられます。
従業員にスマホを使わせる際、セキュリティは重要な問題です。スマホに顧客リストが入っている場合などは、スマホを紛失すれば、情報漏洩のリスクがあります。会社で管理しているスマホなら、スマホを紛失したり、従業員が退職した場合には、会社側でスマホをロックしたり、スマホ内にあるデータを削除することができるので、セキュリティ面でも安心です。
一方で、個人のスマホを業務で利用する場合には、これらのリスクに対処するのは困難です。
2.従業員のプライバシーを守れる
次に、従業員のプライバシーを守れることです。
従業員が営業先でスマホを利用する場合には、電話番号などの連絡先を伝えなくてはならないケースが多いでしょう。客先に伝える電話番号が個人のものだと、深夜や休日にもお客様から連絡が入る可能性もあり、「休んだ気にならない」というケースも考えられます。プライベートの連絡先を知らせることにより、ストーカーなどのリスクに晒されることにもなりかねません。
会社スマホなら、従業員のプライバシーに関して起こり得るリスクが大幅に減ります。
3.初期設定がスムーズに行える
会社スマホのメリットとして、初期設定がスムーズなことも挙げられます。
業務で本格的にスマホを利用しようと思うと、さまざまなアプリケーションをインストールしたり、アカウントを設定したりすることが必要になってきます。
個人所有のスマホであれば、それらのインストールや設定は、会社の管理者が指導しながら、それぞれの従業員にやってもらわなければなりません。スマホの機種が違えば、インストールや設定の仕方も異なるうえ、従業員のITリテラシーもさまざまですので、これらの作業にはかなり手間がかかることが予想されます。
一方、会社スマホなら、会社の管理者が一括してすべてのスマホについて同じやり方でインストールと設定をすることができます。
個人スマホのメリット
コストが安い
業務で個人のスマホを使用するメリットは、圧倒的にコストが安いことです。従業員の個人スマホを利用する場合には、業務での使用分のみを実費精算すればいいだけだからです。
従業員用のスマホを会社で購入するとなると、当然、本体機器などの初期費用および月々の利用料がかかります。
様々なリスクを考慮するなら会社スマホの検討を
従業員のスマホを会社で購入することは、個人のスマホをそのまま業務で利用することに比べて多くのメリットがあります。
特にセキュリティーの面では個人スマホを利用するよりも安心・安全に管理できます。そのため、従業員にスマホを使わせる場合には、コスト面では負担になるものの、会社スマホの導入をオススメします。
ただし、これはスマホをどの程度の規模で、どのように利用するかによって変わります。ケースバイケースで考えていきましょう!