ネットショップサービスを使って新たに事業を始めるときには、少しでもお得に利用したいもの。
しかし、あれこれと費用がかかったり、サービスごとに料金システムが違ったりと「結局どれがお得なの?」と悩む人もいるでしょう。

そこで今回は、二大ネットショップサービスの「BASE」と「STORES」にしぼって、どちらのほうが手数料がお得なのか、パターン別に解説します。商品の販売個数や売上規模で変わるため、ネットショップの運営の参考にしてみてください。

ネットショップサービスを利用すると何にお金がかかる?

ネットショップサービスでは、主に4つの費用がかかります。
サービスによっては、例えば「初期費用無料」「月額費用無料」など、いずれかが無料の場合もあります。
※サービスにより費用の名称は異なります。

初期費用

契約時に発生する費用です。無料で始められるサービスが多いです。

月額費用

毎月発生する費用です。サービスによっては、無料プランから有料プランに切り替えることで、より便利な機能を使うこができます。

決済手数料(販売手数料)

商品が売れた時に発生する手数料です。「売上の数%」あるいは「固定額」で費用が発生します。

振込手数料

売上金額を、事業用の口座に引き落とすときに発生する費用です。基本的に固定額ですが、引き落とし金額に応じてかかる費用が変わります。

BASE/STORESの料金システムを比較

具体的な数値を交え、BASEとSTORES、2つの料金システムを解説します。
BASEは無料プランのみですが、STORESでは無料の「フリープラン」と有料の「スタンダードプラン」から選べます。

BASE STORES
(フリー)
STORES
(スタンダード)
初期費用 無料 無料 無料
月額費用 0円 0円 1,980円
決済手数料 6.6%+40円 5% 3.6%
振込手数料 250円
※2万円未満の振込で+500円
275円
※1万円未満の振込で+275円
275円
※1万円未満の振込で+275円

では、これらの決済手数料で、たとえば1万円の商品1個を売った場合、どのくらい差が出てくるのでしょうか。

<1万円の商品が売れた場合>

BASE STORES
(フリー)
STORES
(スタンダード)
決済手数料 10,000円 × 6.6% + 40円 = 700円 10,000円 × 5% = 500円 10,000円 × 3.6% = 360円

単純計算では、STORESのスタンダードプランが最も決済手数料をおさえられることがわかります。

しかしながら、これだけで本当にお得か、判断してよいものでしょうか?

手数料がお得なのはどっち?売上金額や売上個数で比較してみた!

実際にネットショップを開いたときには、単品の売上ではなく月々の売上を計算していくことになりますよね。そうなると、月額費用も踏まえて計算をする必要があります。

ここからは、複数のケースで、一月ごとのサービス利用コストを比べます。

ケース① 1,000円の商品が月100個売れた場合(売上10万円)

BASE STORES
(フリー)
STORES
(スタンダード)
月額費用 0円 0円 1,980円
決済手数料 (1,000円 × 6.6% + 40円)× 100個 = 10,600円 (1,000円 × 5%)× 100個 = 5,000円 (1,000円 × 3.6%)× 100個 = 3,600円
サービス利用コスト 10,600円 + 0円 = 10,600円 5,000円+ 0円 = 5,000円 3,600円 + 1,980円 = 5,580円

この場合、STORESのフリープランで最もサービス利用コストをおさえられることがわかりました。

ケース② 10,000円の商品が月10個売れた場合(売上10万円)

BASE STORES
(フリー)
STORES
(スタンダード)
月額費用 0円 0円 1,980円
決済手数料 (10,000円 × 6.6% + 40円)× 10個 = 7,000円 (10,000円 × 5%)× 10個 = 5,000円 (10,000円 × 3.6%)× 10個 = 3,600円
サービス利用コスト 7,000円 + 0円 = 7,000円 5,000円 + 0円 = 5,000円 3,600円 + 1,980円 = 5,580円

こちらも同様に、STORESのフリープランで最もサービス利用コストをおさえられることがわかりました。

ただし「1,000円の商品が月100個売れた場合」と比べると、BASEの手数料が10,600円から7,000円におさえられていることがわかります。

BASEは、1個の商品が売れるごとに決済手数料6.6%の他に「固定額の40円」がかかります。つまり、BASEは商品の販売個数が少ない場合に費用を抑えられる料金システムと言えます。

ケース③ 10,000円の商品が月100個売れた場合(売上100万円)

ここまでは、「月の売上が10万円」というパターンで計算をしてみました。
では、お店の規模が「月の売上が100万円」というケースでは、また違いがあるのでしょうか。

BASE STORES
(フリー)
STORES
(スタンダード)
月額費用 0円 0円 1,980円
決済手数料 (10,000円 × 6.6% + 40円)× 100個 = 70,000円 (10,000円 × 5%)× 100個 = 50,000円 (10,000円 × 3.6%)× 100個 = 36,000円
サービス利用コスト 70,000円 + 0円 = 70,000円 50,000円+ 0円 = 50,000円 36,000円 + 1,980円 = 37,980円

この売上規模では、STORESのスタンダードプランで最もサービス利用コストをおさえられることがわかりました。
100万円の売上規模になると、ネックとなっていた月額費用1,980円はコストへの影響が薄まり、3.6%という決済手数料の低さがそれ以上の効果を生むようになってきています。

つまり、売上規模の大きいお店ではSTORESのスタンダードプランを選ぶとお得になると言えるでしょう。

運営時には振込手数料も考えよう!

上記の計算には含んでいませんが、ネットショップの売上金額を事業用口座へ振り込んでもらう際に「振込手数料」が発生します。

1回あたりの振込手数料は、数百円の少額です。
しかし、毎週のように振込依頼をしたり、売上額が1〜2万円未満の段階で振込依頼をすると余計に手数料がかかったりと、採算が取れなくなるケースもあります。

お店の資金繰りを考慮しながら、振込のタイミングを決めていく方がいいでしょう。

手数料以外でも売上を左右する重要なポイントがある!

今回は、手数料にポイントを絞り、BASEとSTORESを比較しました。確かに手数料という点では、STORESの方がメリットが多いように見えます。

一方でBASEは、YouTubeをはじめとするSNS広告でもユーザーの目に触れる機会が多いことから認知度が高く、600万以上のユーザーが利用するサービスです。利用者数が多いため、その分売上を見込むことができます。

また、お店のオリジナルTシャツやスマホケースを、写真・イラストのデータをアップするだけで制作・販売することができます。在庫リスクを抱えず、注文があった分だけ販売できるメリットもあります。

商品の販売個数、売上規模によってお得さが決まる!

今回は3つのパターンでBASEとSTORESの手数料を比較しました。
商品の販売個数や売上規模に応じてお得さが決まるため、それぞれのケースで最もお得なプランを選ぶといいでしょう。

また、手数料以外のポイントも売り上げを左右しますので、自分がどんな商品をどのように販売するのか、マーケティング戦略も合わせてサービスを検討するとよいでしょう。ぜひご自身の事業に合ったネットショップサービスを選んでください。

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