新型コロナウイルスの影響により、テレワークやワーケーションなどの働き方が選択肢としてあげられるようになりました。その体験から地方での暮らしに興味を持ち、移住を検討される方もいるでしょう。

日本国内で人気の移住先には、長野県・広島県・静岡県・北海道・山梨県などが目立ちます。場所ごとに魅力は異なりますが、実際、皆さんどうやって移住先を探しているのでしょうか?長く住める移住先を選ぶために、事前にチェックしておきたい項目や、移住の相談先について解説します。

移住先選びでチェックしたい10項目

ご自身に合う移住先を探す際には、次の10項目で移住先をチェックしてみることをおすすめします。

①仕事
②物価
③自然災害・公害
④治安
⑤医療
⑥教育
⑦交通
⑧風習・文化
⑨食
⑩趣味・娯楽

①仕事:収入や待遇は希望通り?

収入源となる仕事選びは生活上、最も重要と言っていいでしょう。希望通りの就職先を見つけられるか、または現在の仕事を継続できるかなどを確認しておきましょう。

一般的には、地方は都市部に比べ求人数が少なく、給料も安くなる傾向があります。ただ、物価も同じように安くなることがあるため、それを踏まえて検討しましょう。

自営業者として働く場合、仕事を続けられる環境の有無をチェックしておきましょう。特に離島や山奥では、十分なネット環境がなく業務に支障が出るかもしれません。事前に自治体等に確認することをおすすめします。

②物価:収入とのバランスをチェック

地域の物価が、生活に適切かも調べておきましょう。食品・衣類などの生活必需品については、地元のスーパーやショッピングモールに行くと相場をつかめます。

水道光熱費は、インフラが整っていないと割高な料金になったり、気候によって使用量が変わったりするため、注意が必要です。不動産については、「地価相場|国土交通省」や住民の口コミなどを参考にしましょう。

③自然災害・公害:過去の情報を調べよう

地震・台風・火山などの自然災害、騒音・水質汚濁・地盤沈下などの公害は、地域により特徴が異なります。
これまでに起こった自然災害は「都道府県別自然災害被害状況|総務省統計局」、公害は「公害苦情調査|e-Stat」などで調べられます。

特に地域で起こりうる自然災害は、事前に知っておくことで、対策を立てられる場合もあります。

④治安:安全性をチェック

安心して暮らすために、治安についても確認しましょう。「犯罪統計資料|警察庁」や都道府県警が発表している資料などを参考に、地域の治安状況を調べてみてください。

⑤医療:“万が一”の備えが大切

怪我や病気で利用できる地域の医療機関をチェックしましょう。緊急時は一刻を争うため、救急搬送に時間がかかる立地の場合、注意しなければなりません。

⑥教育:子育てはしやすい?

地方の子育ては、「豊かな自然を感じられる」「待機児童の心配がない」といったメリットのある一方で、「通学先・進学先が限られる」「子どもが今の友達と離れ離れになる」といったデメリットもあります。

都市部に比べ、習い事・塾などの選択肢が狭まる可能性もありますが、近年ではオンライン教育も盛んになっているため、上手く活用しても良いでしょう。

自治体によっては、子育て支援制度もあるため、どんな支援があるのかも確認しておくと良いでしょう。

⑦交通:毎日不便なく使える?

地方でも、中心部ではバスや電車、地下鉄などの交通網がある程度整っていますが、都市部に比べれば路線数・本数は少なくなりがちです。通勤や通学などで毎日使っても不便なことはないか、事前に確認しておきましょう。場所によっては、車の利用を検討する必要があるでしょう。

仕事柄、遠方への出張が必要となる場合は、「飛行場やターミナル駅までのアクセス」「路線数・本数」などをチェックしておくといいでしょう。

⑧風習・文化:その土地の文化と相性は良い?

その土地には、長い歴史の中で培われてきた風習・文化が存在します。長期間住む場合には、ご近所付き合いをはじめ、地域の行事・祭事に関わる機会も出てくるでしょう。

加えて、すべての方に当てはまるわけではありませんが、都道府県ごとに県民性が異なります。たとえば、山梨県の「めちゃかもん」という言葉は、努力家だが計算高い、熊本県の「もっこす」という言葉は、正直・律儀だが我が強いといった県民性、気質を表しています。

土地の風習・文化、県民性が、自分の性格や価値観に合っているかも確認したいポイントです。

⑨食:自分の好みに合う?

毎日の食が、好みに合うかも重要です。その土地ならではの特産物を食べたり、人気の飲食店などに足を運ぶなどして、ご自身や家族の好みに合うかを確認しておきましょう。

⑩趣味・娯楽:長く住んでも楽しめる?

必須ではありませんが、趣味・娯楽は、生活を充実させるために大切です。家族で楽しめる娯楽施設やアウトドアスポット、ゴルフ・登山といった趣味を楽しめる環境があるかを確認しておきましょう。移住先でできる新たな趣味・娯楽がないかを確認しておくのもいいでしょう。

移住先を相談するなら、まず自治体へ

移住先を選ぶ際にチェックしたい項目についてお伝えしましたが、「多すぎて調べられそうにない……」と思われたかもしれません。ご自身に合った土地へ移住をするために、一つひとつ調べておきたいところですが、すべての情報を自分で調べるには時間がかかります。

そんなときは、自治体や移住支援団体で話を聞くことをおすすめします。
認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」や一般社団法人「移住・交流推進機構」などの情報を参考に、気になる自治体の相談窓口を探して、問い合わせてみましょう。

また、国や自治体が地方への移住をサポートする『移住支援制度』を活用する方法もあります。「自治体が指定する企業への就職」など、要件を満たすと支援金を受け取ることもできます。就職先を探す際にも役立つでしょう。

詳しくはこちらの記事をご参照ください。
移住支援制度とは?もらえる支援金額や制度活用のメリット・注意点

移住前には必ず現地滞在しよう!

ぜひ、今回お伝えした項目を参考に移住先を探してみてください。地方は都市部に比べて不便な点もありますが、その土地ならではの暮らしを楽しむことも魅力の一つです。

そして、お気に入りの移住先が見つかったら、移住する前に現地へ滞在しましょう。
滞在中は、「住んだらどう感じるか」を想定しながら過ごすことで、移住後を具体的にイメージできるでしょう。何度も現地に訪れていて、すでにイメージできている場合は問題ありません。

長く快適に住み続けられる移住先を見つけられるといいですね。