ビジネスシーンでよく登場する役職の名前。CEO、COO、CFO……。 代表、取締役など、似た略称が多すぎて、よくわからない!

そんなあなたのために、ビジネスでよく目にする役職についてご紹介します。肩書きについて理解しておけば、その人の担当分野がまるわかりです! 自分が起業するとき、どんな肩書きを選べば良いかも判断できます。

CEO、COO、CFOとは?

さまざまな肩書きのなかで特に有名なのが、最初にあげたCEO、COO、CFOです。

なぜなら、大企業に限らず中小企業を含めた多くの会社で、CEO、COO、CFOと3つに役職を分担するケースが多いからです。

それでは、この3つの役職には具体的にどのような役割があるのでしょうか?

CEO(Chief Executive Officer、最高経営責任者)

CEOは会社の全体を統括し、最終的な責任を負う役職です。簡単に言えば、社長や会長のような組織のトップのポジションです。スタートアップ企業の創業者と考えればイメージしやすいと思います。

経営戦略や方針を決め、会社がどの方向に向かい、何に取り組んでいくかを決定する立場です。会社のミッション(理念)を実現するために邁進する意志と、組織を導くカリスマ性やリーダーシップが必要だと言われています。

また、メディアなどの表舞台に立ち、会社の顔として渉外や広報を担うこともあります。最近では、企業の幹部が自らSNSで情報を発信することが当たり前になってきました。経営手腕だけではなく、マーケティングでも組織を引っ張っていく役割が求められます。

COO(Chief Operating Officer、最高執行責任者)

CEOが掲げた会社のミッションを実現するために事業を推進していくのがCOOです。事業責任を負うCOOが経営方針に従い実務的な事業を行っていきます。業務で実際に結果を出していく、実行力が問われるポジションと言えるでしょう。CEOの経営方針が独善的で、現実的に実現が難しいこともあります。そのようなとき、COOには理想を現実に落とし込んで実行していく能力が求められます。

CFO(Chief Financial Officer、最高財務責任者)

CFOはファイナンスに関する最高責任者です。財務、経理、投資、資金調達、コストコントロールなど、会社にとって生命線であるお金に関するトップですから、CEOやCOOと並んで重要視されています。会社によっては「カネ」だけではなく、「ヒト・モノ」を含めた幅広い範囲で、調達と配分をコントロールする場合もあります。

代表的な3つの役職をご紹介しましたが、実際には職務を兼任するなど、明確に役割分担されていないことがあります。会社によっても意味合いが微妙に異なることもあります。厳密な区別ではなく、大まかなイメージとして捉えておきましょう。

 

ビジネス用語図鑑

 

CxOってなに?

はじめにあげた3つの役職、この略称には共通点があります。

  • CEO(Chief Executive Officer、最高経営責任者)
  • COO(Chief Operating Officer、最高執行責任者)
  • CFO(Chief Financial Officer、最高財務責任者)

この通り、はじめの「C」と最後の「O」は、すべて共通に使われています。「C」は「Chief(チーフ、最高の)、「O」は「Officer(オフィサー、役員・役職)の意味で、「◯◯の分野における最高責任者」を表しています。違うのは真ん中の文字だけです。

そして、この真ん中の文字に、さまざまな業務や組織の機能を表す単語の頭文字が入る構造になっています。上の例では、3文字の真ん中にある「E(Executive、実行する)」「O(Operating、経営の)」「F(Financial、財務の)」がそれにあたります。

つまり、真ん中の文字が何を表しているかを知っていれば、「会社内のその分野において、権限を持っている偉い人なんだな」ということがわかります。

実は、このような役職は、この3つ以外にもいろいろあります。

  • CH(R)O(Chief Human Resource Officer、最高人事責任者)
    人事、労務管理、人材育成等に関わる分野の担当
  • CIO(Chief Information Officer、最高情報責任者)
    IT関連を始めとし、情報システムに関わる分野の担当
  • CTO(Chief Technical Officer、最高技術責任者)
    技術開発など、テクノロジーやエンジニアリングに関わる分野の担当
  • CMO(Chief Marketing Officer、最高マーケティング責任者)
    マーケティング戦略に関わる分野の担当

組織が大きくなり、業務が複雑化すると、分野ごとに責任者を立てることで業務の効率化が図れます。たとえ優秀な人材であっても、1人で多くの分野に携われば、業務が煩雑になり、負担が大きくなります。業務や権限を分割することで、責任を明確にし、効率よく会社を経営することができます。

IT用語図鑑 ビジネスで使える厳選キーワード256

会社を立ち上げたとき、どんな肩書きにするべき?

さまざな肩書きがある中、起業したときにはどんな肩書きを名乗ればいいのでしょうか? たとえば、会社のトップなら「代表取締役」「社長」「CEO」などが一般的です。

上記のうち、法律で規定されているものは「代表取締役」です。株式会社は「代表取締役」、合同会社なら「代表社員」など、登記に記載される肩書きは決まっているので、自由に変えることはできません。

それに対し、「社長」や「CEO」は職務や職責における一般的な呼び名です。「社長」「CEO」は、肩書きとして会社ごとに独自に使用されているだけです。そのため「代表取締役社長」「代表取締役兼CEO」など、比較的自由に使われています。

名刺やホームページに記載するなど、日常業務で利用する肩書きは、「代表取締役」「社長」「CEO」など、好きなものを選べば良いでしょう。顧客や取引先に組織内での立場が伝われば、ビジネスシーンでの役割は果たせます。特にこだわりがないなら、登記上の肩書きを使用するのが無難かもしれません。

組織の構造を理解してビジネスに役立てる

取引先や社内にかぎらず、仕事をスムーズに進めるには、誰がどのような権限を持っているのか?を理解することがポイントの一つです。また、自身の肩書きを考える時は、「この役職・肩書きが相手にどのような印象を与えるのか?」まで考えてから、決めるといいかもしれません。
役職の意味合いを正しく理解して、ビジネスに活かしましょう!

知っているようで知らない ビジネス用語辞典