「パート」と「アルバイト」。

当たり前のように使っている言葉ですが、この2つの言葉に違いはあるのでしょうか? 店舗経営者としてパートやアルバイトを募集する側になると、法律上で両者の扱いに違いがあれば無視できませんし、契約の問題にも関わってきます。改めて両者の違いを確認しておきましょう。

法律上は「パート」も「アルバイト」も同じ

まず労働基準法では、「パート」と「アルバイト」に違いはありません。雇用形態として両者は区別されておらず、どちらも「労働者」に分類されます。

また、パートタイム労働法(※2020年4月から「パートタイム・有期雇用労働法」に変更)では、「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」を「短時間労働者」として定義。

具体的には「パートタイマー」「アルバイト」「嘱託」「契約社員」「臨時社員」「準社員」などが「短時間労働者」に当てはまり、それぞれ区別されていないことがわかります。

しかし一方で、世間的には「パート」と「アルバイト」を区別しているケースもあります。法的には違いのない両者ですが、日常生活でこれらの言葉を使う際、私たちはどのように使い分けているのでしょうか。

「パート」とは?

一般的に「パートさん」といえば、パートタイムで働く人を指します。これは、「パートタイマー(part-timer)」の略語。辞書で「パートタイマー」を引いてみると、「パートタイムで働く人」「短時間勤務の人」との説明が出てきます。

一方で、世間では「パート=主婦」というイメージを持っている人も多いかもしれません。特にスーパーマーケットやコンビニの求人では、「パート主婦」といった表現で募集しているのを見かけたりもします。

「アルバイト」とは?

一方、「アルバイト」という単語の由来は、ドイツ語の「Arbeit」から来ています。これは「仕事」や「労働」を意味する言葉であり、もともとは学生の間で使われていた隠語だったそう。

世間的なイメージとしても、「アルバイト」と聞くと学生を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。近年は働き方改革の影響もあって副業をする人も増えていますが、本業とは別の仕事を「アルバイト」と呼ぶ人も少なくないように感じます。

まとめ

以上が「パート」と「アルバイト」の説明となります。

法律上の違いはなく、「パート=主婦(主夫)」「アルバイト=学生」というイメージも世間的なものに過ぎません。業種や企業によっても使い方が異なると聞きますので、呼び方が違うからといって気にする必要はないでしょう。

そのような呼び方よりも、大切なのは、仕事や契約の内容です。

募集する側にしても応募する側にしても、内容をはっきりさせたうえで、お互いに納得できるかどうかが重要。気持ちよく働ける職場づくりのためにも、契約内容はしっかりと決めておきたいところですね。