すっかり暖かい季節となりましたが、まだまだ収束の兆しが見えない、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。

専門家の中には「この問題は長期化し、年単位で関わっていくことになる」と話す人もおり、私たちの日常生活も変化せざるを得ない状況にあります。外出自粛要請によるテレワークの導入など、現在はまさに“変化”のただ中にあると言えるでしょう。

そのような現状において、人々のあいだでは今後「コロナ疲れ」と言えるメンタルの不調や「ステルス疲労」が広がっていくことが懸念されています。

「ステルス疲労」とはどういうものなのでしょうか。そして、感染症に対する不安や生活スタイルの変化がもたらす疲労感と、私たちはどう向き合っていけばいいのでしょうか。

「ステルス疲労」とは?

「ステルス疲労」とは、「自覚のない疲労」のこと。

仕事や生活環境の変化によって「自分でも気づかないうちに疲労感がたまっていた」と後で気づいた経験のある人は、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

ステルス疲労の原因として挙げられているのは、主に「不安」と「我慢」、そして「環境の変化」です。

たとえば、「自分も感染するんじゃないか」「身近な人に感染させてしまったらどうしよう」「収入が減って生活が苦しくなるんじゃないか」という不安。

あるいは、「自宅に閉じこもらなければいけない」「人と接するときは距離を保たなければいけない」「好きなものを買いに行けない」という我慢。

はたまた、「慣れないテレワーク」や「長時間の自宅での生活」といった環境の変化。

このような不安や変化は、見えないところで私たちの精神を蝕んでいきます。そうやって心が疲れてしまえば、落ち着いて考えることが難しくなったり、集中力が続かなくなったり、夜に眠れなくなったりと、生活に支障をきたすことにもつながりかねません。

これが、ステルス疲労がもたらす問題です。

心と体の健康を第一に

ステルス疲労をためないようにするためには、何よりも普段の生活習慣が大切です。

睡眠を長めにとるように心がけたり、10~30分ほど昼寝をしてみたり。仕事や勉強、家事の合間に外に出て、軽く汗を掻く程度の散歩をしてみたり。なんとなく気分が晴れなかったり気だるさを感じたりするときは、人に相談してみたり。

新型コロナウイルスが流行するようになってからは特に、テレビでもネットでも暗い話題が多く目に入るようになりました。最新の情報をチェックするのは大切ですが、無理にネガティブな情報にばかり触れようとする必要はありません。

明るい話題や、ポジティブなコンテンツ、自分が好きな趣味の話なども、意識的に取り入れるようにしましょう。長期戦になる可能性も否定できない今だからこそ、心と体の健康を第一に考えて、日々を楽しく過ごしていきたいところです。