現金ではなく、スマホだけで会計のできるサービス「PayPay(ペイペイ)」。今や国内で2,000万名以上が利用しており、今後もさらに利用数は増えていくでしょう。
今回は、話題のPayPayを導入するメリットや導入方法、審査時の注意点などについて解説します。
PyaPayをお店に導入するメリットとは
会計がよりスピーディに
PayPayの支払い方法は、QRコードとバーコードの2種類があります。
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QRコード決済
PayPayを導入すると、お店ごとに専用のQRコードを発行されます。会計時、このQRコードをPayPayのスマホアプリでお客様に読み取ってもらいましょう。さらに支払金額を入力して、確認するだけで決済は完了です。
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バーコード決済
バーコードの決済方法は、お客様のPayPayのスマホアプリに表示されるバーコードを、バーコードリーダーで読み取るだけで決済できます。
会計をスピーディに行えるため、レジの回転率を上げ、他の業務に使える時間が増えますね。また、キャッシュレス決済の導入によりレジ締めといった作業を減らすこともできるでしょう。
お客さんを増やすチャンス!
2018年10月にサービスを開始したペイペイは、急速に利用者を伸ばしてわずか1年ほどで2,000万人の利用者を獲得しました。
「PayPay」、登録ユーザー数が2,000万人を突破!|PayPay株式会社
ここまで広まった背景には、充実した利用者向けのキャンペーンがあります。
例えば、支払金額の最大20%もしくは全額をキャッシュバック(最大10万円まで)した「100億円あげちゃうキャンペーン」や、消費者還元事業の5%に加え、PayPayの還元対象店舗でさらに5%をPayPayボーナスとして還元する「まちかどPayPay」など。今後も、PayPay利用者を優遇するキャンペーンが展開されるかもしれません。
決済システムを導入するだけで、PayPay利用者の購買を増やすチャンスを得られます。
競合店との差を防ぐ
PayPayの決済システムを導入している店舗は、2019年11月時点で、全国で170万カ所に達しています。
導入済みの大手チェーン店は、
- コンビニ
- 総合スーパー
- 飲食店(ファミレス・デリバリー・居酒屋)
- 家電量販店
- 書店
- アパレル
- 百貨店(ショッピングモール)
- メガネ
- 楽器、
- レジャー(カラオケ)
- 交通(タクシー)
- 旅行代理店
- ホテル
- 引越
- バイク、カー用品
他にも公共料金請求書払いなど、あらゆる店舗での導入が続々と進められています。
オンライン上のショップにもPayPayは導入されています。PayPay利用者向けのオンラインショップ「PayPayモール」に始まり、ヤフーショッピングやヤフオク、ロハコ、ebook、DiDi、Coke Onなどさまざまです。
PayPayのスマホアプリでは、現在地周辺の導入店舗をマップ表示できます。競合店がどれくらい導入しているのか確認してみてもいいでしょう。
周りの競合店との差を防ぐために、PayPayを導入した方がいいかもしれませんね。
日本政府が推進するキャッシュレス決済
日本政府は「キャッシュレス決済」を推進しています。政府は、全決済におけるキャッシュレス決済比率を40%にする目標を掲げています。
2019年10月、消費税が10%に増税されました。増税による消費低迷を抑え、キャッシュレス決済を推進するため、政府は「キャッシュレス・ポイント還元事業」を行っています。キャッシュレス決済のみ、支払金額の2%もしくは5%を還元。現金支払いは、還元されません。消費者は、支出を抑えるためにキャッシュレス・ポイント還元事業の対象店舗を選ぶことが増えています。
この還元事業で、お店側の負担はありません。しかし、消費者還元事業の対象店舗として登録する必要があり、登録申請の際は、キャッシュレス決済の導入が必須条件となります。
ちなみに、マップ上で店舗のマークの上に「還元」と表示されているのが、還元事業対象の店舗です。PayPayを導入している競合店に、さらなる差別化を図れます。
PayPayの導入方法は?
導入費用はすべて無料!
PayPayは、初期導入費、月額固定費、決済システム利用料、入金手数料をすべて無料で導入できます。
※ただし、決済システム利用料が無料になるのは、QRコード決済のみ。期間限定で2021年9月30日までが無料期間となります。
入金手数料
ジャパンネット銀行:無料(無期限)
その他の金融期間:無料(2020年6月30日まで)
入金
ジャパンネット銀行:決済金額に関係なく翌日入金
その他の金融機関:最短翌々営業日
申し込みから約1週間で利用開始できる!
PayPayの導入まで、6つのステップで完了します。
1.申し込み開始
お申し込みフォームでメールアドレス、氏名、法人名または屋号名、連絡先電話番号を入力します。
2.申込み案内メール受信
お申し込みフォームで入力したメールアドレスにリンクを記載したメールが届きます。そのリンクから申込み手続きを続けましょう。迷惑メール防止などでドメイン指定をしていると、メールを受診できない可能性があります。
3.審査情報入力
お申し込みフォームへの入力が完了するとメールが届きます。審査書類のアップロードを求められるので、事前に書類を準備しておきましょう。法人と個人事業主で、提出書類が異なります。法人の場合は、法人番号(法人登録した際に発行された番号13桁)のみを記してください。詳しくはPayPay公式サイトでご確認ください。
4.審査
不備等がなければ、申込みから約2営業日で審査結果がメールで通知されます。
5.初期設定
審査を無事通過すれば、登録の住所に「PayPayコードキット」が届きます。
6.利用スタート
初期設定が完了したら、PayPayコードを店頭に置いて完了です。初期設定やキットの設置方法は、こちらでご確認ください。
PayPayの審査基準
PayPayの明確な審査基準は明かされていません。しかし、PayPayが不適切と判断した業種および商品の販売を行う場合は審査に落ちてしまうようです。
PayPayは、PayPay加盟店ガイドラインでPayPayを利用できないビジネスを明示しています。ご自身のビジネスがガイドラインに触れていないかをチェックしておきましょう。この点に注意すれば、PayPayの審査を突破できるかもしれません。
店舗側にメリットの大きいPayPayの導入を!
今回お伝えした通り、PayPayを導入するメリットは大きいです。キャッシュレス決済・ポイント還元事業やPayPayのキャンペーンなどを活用して、顧客獲得や売上アップを目指してみてはいかがでしょうか。
※記事内の情報は2019年12月15日現在のものです。