「お店のホームページを作ろう!」そう考えて調べてみたはいいものの、どこから手を付ければいいかわからず、困っているーそんな方も結構いらっしゃるのでは?というのも、「ホームページ 作り方」などで検索してみると、あまりにも情報が多すぎて混乱してしまうんですよね。
一口に「ホームページ制作サービス」と言ってもさまざまなものがあり、どれを選べばいいかわからない。他にも「何が必要になるのか」「費用はどれだけかかるのか」などを知ろうにも、解説サイトによって言っていることが違ったりもします。
そこで本記事では、「初めてのホームページ制作」と題して、手軽に使えるホームページ制作サービスを紹介。専門知識は必要のない、初心者向けのホームページ作りの方法をまとめました。
もっと気軽に「ホームページ制作」を始めよう
お店のホームページを作るにあたって、考えるべきことは思いのほか多くあります。たとえば、以下のようなポイント。
- 目的:なぜホームページを作るのか
- 方向性:どのようなサイトが適しているのか
- ターゲット:誰に向けてアピールするのか
- 内容:どのような情報を掲載するのか
そう、お店の情報を掲載することだけが、ホームページを運営する目的ではないのです。
「商品案内のページを作る」「ブログで情報を発信する」「ネット通販にも対応させる」など、ホームページに持たせる「役割」はお店の目的によって異なってきます。それ以外にも、「デザインやレイアウトをどうするか」「大勢に見てもらうためにどのようなキーワードを盛り込むか」など、目的のために考慮しておきたいポイントは少なくありません。
ーとはいえ、急にこんなにたくさんの事柄を示されても、困ってしまいますよね。デザインやキーワード選定には知識も必要になりますし、最初から多くの情報を盛り込むのもハードルが高い。さらに、自前でサーバーを用意もしくはレンタルするのでしたら、費用もかかります。
情報を増やしたり機能を追加したり、ゆくゆくはホームページの内容を充実させたくなるでしょうが、それよりもまずは「形にする」ことを目標に考えていきましょう。
ここからは、初心者向けの代表的なホームページ制作サービスを紹介していきます。それぞれにメリットとデメリットを挙げておりますので、サービス選びの参考にしてみてください。
初心者におすすめ!4つのホームページ制作サービス
スマホでの編集も簡単「Jimdo」
Jimdo(ジンドゥー)は、ドイツ生まれのホームページ作成サービス。
HTMLやCSSの知識は必要なく、オンライン上の質問に答えるだけでホームページを作成可能。プレビュー画面と編集画面を同じ画面上に表示しながら編集できるなど、操作のしやすさにも定評があります。「スマホでも作業ができる」「スマホに最適化されている」といった点も大きな魅力です。
Jimdoのメリット
- ドラッグ&ドロップの直感的な操作
- レイアウトが豊富で、いつでも変更可能
- 他のサービスと比べて、日本語フォントが多い
- スマートフォン上で管理できる
- 自動でホームページを生成するAIビルダーがある
- SNSと連携できる
Jimdo独自の特徴としては、日本語フォントが多いこと、そして「AIビルダー」という自動生成機能の存在などが挙げられます。AIビルダーは自動でホームページを作ってくれるため驚くほど手軽ですが、カスタマイズ性は低いようです。もう少しこだわって作りたいという方は、自分で編集できる「クリエイター」を選択して作成することをオススメします。
Jimdoのデメリット
- 無料版は500MBのサーバー容量制限がある
- ページ単位でバックアップできない
- 電話サポートがない
- 180日以上ログインしていないと削除される
ドイツ生まれのJimdoは、メッセージでのサポートこそあるものの、電話での問い合わせには対応していません。また、一度もログインしないとWEBサイトが削除される期間は180日と短め。定期的に更新するのでしたら何も問題はありませんが、たまにしか編集しないということでしたら注意が必要です。
オシャレさと広告の少なさが魅力「Ameba Ownd」
Ameba Owndは、オリジナルのホームページ・ブログ・メディアが簡単に作れる日本で生まれたサービス。
アメブロことアメーバブログよりも幅広い用途が想定されており、ネットショップとしての利用も可能です。個人経営の飲食店や美容室はもちろんのこと、スターバックスコーヒーをはじめとする企業やGLAYなどの著名人も利用。手軽にオシャレなサイトを作りたい人にもおすすめですね。
Ameba Owndのメリット
- シンプルでオシャレなデザインテーマが豊富
- InstagramやTwitterなどのSNSと連携しやすい
- ブログ機能を使った日々の情報発信が可能
- EC機能を使ってすぐにネットショップが開設できる
- 無料プランでも自動挿入される広告が少ない
Ameba Owndの特徴は、何といっても「見た目がオシャレ」であること。他の無料ホームページ制作サービスと比べても、シンプルでおしゃれなデザインテンプレートが用意されています。店舗経営者のユーザーも多いため、他の人が作ったサイトを参考にしやすい点もメリットと言えそうですね。
Ameba Owndのデメリット
- デザインがオシャレなため、使用する写真をデザインに合うものを選ぶ必要がある
- サイトの運営経験がないと、操作に慣れるのに時間がかかるかも
- 無料版の場合、画像容量に1GBの制限がある
無料プランでも表示される広告が少ないため、デメリットらしいデメリットは目立たないAmeba Ownd。強いて言えば、「もともとのデザインがオシャレなので、掲載する写真も相応のクオリティでないと浮きかねない」という点が挙げられるでしょうか。
直感的な操作が可能「Wix」
Wix(ウィックス)は、2008年に海外で生まれたホームページ作成サービス。
直感的な操作で簡単にホームページを作成可能。またデザイン性の高さも評判を集めており、全世界で1億6,000万人以上が利用している人気サービスです。
専門知識はまったく不要で、その人気からも安心できるサービスだと言えるでしょう。
Wixのメリット
- 直感的な操作で作れるため、初心者向け
- 業種・用途別に作られたテンプレートが豊富
- 高品質な画像素材を利用できる
- 多彩なWebアプリ・拡張機能を取り揃えている
- 歴史が長く、サービス終了のリスクが低い
長い歴史を持つWixは、とにかく機能が豊富! 上に挙げた特徴以外にも、画像編集ツールや請求書作成機能、さらにはブログ機能やEC機能も完備。チャットなど独自の機能も「アプリ」として導入できるなど、カスタマイズ性の高さは他のサービスよりも抜きん出ている印象があります。
Wixのデメリット
- ページの表示速度が遅い
- 多機能ゆえに使いこなすのが難しく感じられる人も
- 無料版は広告が表示される
Wixのデメリットとしてよく挙げられるのが、ページの表示速度。テンプレートや導入した機能、またインターネット環境にもよりますが、全体的にサイトが重くなりがちだという声もあります。また、操作は直感的で簡単ですが、多機能ゆえに使いこなすのが難しいという指摘もありました。
サポート充実の「Feather cloud」
Feather cloudは、BIGLOBEが提供するホームページ制作サービス。
これまでご紹介したサービスと違って、無料のプランはありません(2019年12月現在、最初の2ヶ月は無料で利用可能)。有償だけあってサービス内容とサポートは充実しており、基本的な機能はもちろん網羅しています。他には初期制作代行などのオプションも。
Feather cloudのメリット
- 用途別におすすめのテンプレートを紹介、特徴を説明している
- 具体的なカスタマイズ例が提示されている
- スマートフォンサイトも簡単に作れる
- 2カ月のお試し期間でも有償版の全機能を使える
- 初心者向けのサポートサイトがあり、解説記事も充実している
Feather cloudのメリットは、サポート面が非常に充実していること。専用のサポートサイトがあり、初めての人でも手順に沿うだけでサイトが作れるスタートガイドもあります。新機能の紹介やお知らせも随時更新中。連載記事やカスタマイズ例も掲載しており、サイト作りの参考にできます。
機能面やサポート面が充実しているので、知識や技術に自信のない人にはおすすめですね。
Feather cloudのデメリット
- 月額費用2,000円(税別)がかかる
- 複数のサイトを作れるが、公開できるのは1つだけ
- 独自サービスのため、移転作業が難しい
言わずもがなですが、有償サービスですのでお金がかかります。
また、独自サービスですので、ホームページを移転しようとしたときにデータ移行が難しいという問題も。ただし、これは他のサービスにも言えることなので、将来的にホームページを移転する可能性がある方は、事前にデータ移行が可能か、など調べておくことをオススメします。
まとめ
今回は「初心者向けのホームページ制作サービス」という切り口でいくつかのサービスを紹介しましたが、ホームページの目的や使い方によっても選び方は変わってきます。
多くの機能を持たせ、集客も狙うのでしたら、自前でホームページを作り込む必要があるでしょうし、情報発信やお客さんとの交流が主な目的ということでしたら、ブログだけでも事足ります。後者の場合は、上記のホームページ制作サービス以外にブログサービスも選択肢に入ってくるでしょう。
何はともあれ、最初は難しく考える必要はありません。いきなり完璧なホームページを作れる人なんていませんし、少しずつ覚えていけばいいのです。それに、実際に制作に取り掛かることによって、サイトを運営するにあたっての目的や方向性が見えてくるかもしれません。
その第一歩としてまずは、本記事で紹介したような初心者向けのサービスを使ってみてはいかがでしょうか。また、ホームページ制作に関して、ハンジョーでは他にも多くの記事を掲載しておりますので、よかったらそちらも参考にしてみてください。