「キャッシュレスで最大5%還元」というポップをお店で見かけることが多くなったと思いませんか?
これは、キャッシュレス決済を普及するために国が行っている「キャッシュレス・ポイント還元事業」です。2019年10月から2020年6月までの対象期間で、支払いをキャッシュレス(電子マネーやスマホ)で決済すると、ポイントがもらえたり、値引きを受けられるおトクな制度です。
この事業が始まってから「スマホ決済」ができるお店が一気に増え、まさに本格的なキャッシュレス時代の到来を感じさせます。
そのような中でも、なんとなく使い方がわからず、スマホ決済未体験の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、まだスマホ決済を使ったことがない方に向けて、「スマホ決済」についてわかりやすく解説しながら、「スマホ決済」の使い方と、初めて使う方におすすめの「スマホ決済アプリ」を紹介していきます。
スマホ決済を導入していない店舗のオーナーさんもぜひチェックしてみてくださいね。
スマホ決済とは
スマホ決済とは、その名のとおり「スマホ」を利用して支払いを済ませる方法です。基本的には「スマホ」にお金をチャージして、決済端末に読み込ませて支払いを行います。似たものにカード型の「電子マネー」(Suica、nanaco)などがありますが、それがスマホになったと捉えておけばいいでしょう。
では、スマホ決済にはどんなものがあって、どうやってお金を支払えばよいのでしょうか?
スマホ決済を使うメリット
スマホ決済を使うと、どんなメリットがあるのでしょうか?大きくは以下のようなメリットがあります。
1. ポイント還元・おトクな特典を受けられる
スマホ決済が注目されている大きな理由かつメリットです。2020年6月までと期間限定ですが、利用するだけで「2%〜5%」の還元を受けられます。これだけでなく、各サービスごとにおトクな特典を実施している状況です。
スマホを使って買い物をするだけで、おトクになるのは大きなメリットですね。
2. 支払いがスピーディーで楽
スマホ決済はとにかく支払いが現金に比べてスピーディです。スマホをかざすか、QRコードを見せるだけなので、支払いはほんの数秒ですみます。お釣りをもらう手間もありません。
朝の忙しいとき、財布をかばんから出す手間がなくなるメリットは大きいですよね。
3. お金を下ろす手間がなくなる
スマホ決済であれば、いざというときに「お金が足りなくなる」ということがありません。アプリ上でチャージができるからです。銀行口座からチャージする際も、時間外手数料など一切かかりません。
お金を下ろすためにわざわざATMに並ぶ、時間外手数料を払うといった手間がなくなるのは、大きいメリットといえるでしょう。
お店での支払い方法は2種類
スマホ決済の使い方はレジ端末にスマホをタッチする決済方法とQRコード決済の2つに分けられます。
「QRコード決済」とは、アプリのQRコードを表示して決済を行う方法です。
それぞれの特徴と使い方を説明していきましょう。
「レジ端末にスマホをタッチする決済方法」の特徴
特徴は支払い時の操作が楽なことです。
使い方は、レジでスマホをかざすだけです。アプリを立ち上げる必要はありません。SuicaやEdyといった電子マネーと同じ操作で支払いができてしまいます。
仕組みとして、スマホに内蔵されているチップ(非接触ICカード「FeliCa」)をつかって支払いをおこないます。iPhoneであればiPhone 7以降の端末、Androidであれば「おサイフケータイ」に対応しているスマホでつかえます。
「QRコード決済」の特徴
特徴は、おサイフケータイに対応していないスマホでも専用アプリをインストールすれば利用できることです。
※推奨環境は各社公式サイトにてご確認ください。
使い方は、銀行口座やクレジットカードでアプリに事前にチャージ。支払いをするときにアプリの「QRコード」または「バーコード」をスキャンしてもらう、もしくはお店の「QRコード」をスキャンして支払います。最近いろいろな会社が提供しているのがこちらのタイプです。
対応サービスはPayPay、LINE Pay、メルペイ、楽天Pay、Origami Payなど。最近よく聞く「◯◯ペイ」の多くがこのタイプです。
スマホ決済の種類まとめ
方法 | 特徴 | 主なサービス |
レジ端末にスマホをタッチする決済方法 |
|
Apple Pay Google Pay おサイフケータイ iD(アイディー) |
QRコード決済 |
|
PayPay LINE Pay メルペイ 楽天Pay Origami Pay |
スマホ決済方式は「3種類」
スマホ決済方式には、以下の3種類があります。
- 「前払い方式(プリペイド、チャージ)」
- 「後払い方式(ポストペイ)」
- 「即時払い方式(リアルタイムペイ)」
「前払い方式(プリペイド、チャージ)」の特徴
前払い方式は、事前にアプリに入金(チャージ)しておくことで決済時に支払いができます。プリペイドカードをイメージしてください。
QRコード決済のアプリはほとんどがこの形式です。事前に使える金額を決めておけるので、使い過ぎを防げます。
※ただし、PayPayや楽天Payなど後払い方式でも使えるサービスもあります。
「後払い方式(ポストペイ)」の特徴
後払い方式は、支払いが後日まとめて引き落としになります。クレジットカードなどと同様ですね。タッチ決済のサービスはほとんどが後払い方式となっています。
事前のチャージの手間がないのは手軽ですが、使い過ぎないように注意が必要です。
「即時払い方式(リアルタイムペイ)」の特徴
即時払方式は、決済と当時に指定の口座からお金が引き落とされます。こちらはデビットカードが同じシステムです。
事前にチャージしておく必要がなく手軽、後払いでもないため使いすぎの不安もありません。ただ、まだ対応しているサービスが少なく、2019年12月現在では「ゆうちょPay」が該当します。
決済方式の比較
方式 | 支払方法 | 対応サービス |
前払い方式 | アプリに事前チャージ | PayPay 楽天Pay LINE Payなど |
後払い方式 | 指定の口座から後日引き落とし ※サービスにより異なります |
Apple Pay Google Pay おサイフケータイなど |
即時払い方式 | 支払い時に口座引き落とし | ゆうちょPay |
最近よく使われるスマホ決済は?
最近、各社が力を入れているのが「QRコード決済」、決済方式が「前払い」のものです。
利用者数が多い「PayPay」、「楽天Pay」や「メルペイ」なども、すべて事前にチャージをしておいて「QRコード」で支払う形になっています。
スマホ決済の使い方
では、実際にスマホ決済を使うにはどうしたらいいのでしょうか?
方法別に解説していきましょう。
「レジ端末にスマホをタッチする決済方法」を使う場合
支払うときはレジのスキャナーにかざすだけでOKです。スマホでの操作はとくに必要ありません。Suicaなどの電子マネーと一緒です。とってもシンプルですね。
ただお店の無料Wi-Fiにつながっているとエラーになるときもあるので、使うときは念の為Wi-FiをOFFにしておきましょう。
「QRコード決済」を使う場合
アプリを起動して、QRコードの画面をみせればOKです。お店によってQRコードをスキャンしてもらうやり方と、スマホでお店が用意したQRコードを読み込む2パターンあります。これはお店によって異なります。
支払いの際に店頭で確認しましょう。
初めて使う「スマホ決済」のおすすめ5選
使い方の紹介をしてきましたが、「たくさんありすぎて、どれがいいかわからない!」となると思います。
はじめて使うのにおすすめのサービスを紹介しておきます!
レジ端末にスマホをタッチする決済方法のおすすめサービス
モバイルSuica
使い道が幅広いのでおすすめです。スマホを定期代わりに使えるようになるのでとにかく便利。対応スマホを持っているのなら、使っておきたいサービスです。
QRコード決済のおすすめサービス
PayPay
2019年11月時点で使えるお店が170万店以上と多く便利です。ソフトバンク、Y!Mobileユーザーならヤフーショッピングの還元額も高くなるのがナイス!
楽天ペイ
普段、楽天のサービスを使っている方におすすめです。楽天ポイントを買い物にそのまま使えるのも便利です。
LINE Pay
LINEは多くの方が使っているサービス。LINEアプリから使えるので「スマホ決済」専用にアプリを増やしたくない方におすすめです。
メルペイ
メルカリユーザーの方におすすめ。あらたにアプリをインストールする必要もなく、売上金をそのまま支払いに使えるのが便利です。
今回の解説をもとにどのスマホ決済サービスを利用するか検討し、ぜひトライしてみてください。
また、まだスマホ決済を導入していないオーナーさんもお客様視点でのスマホ決済のメリットを理解したうえで、今後さらに普及していくであろうスマホ決済の導入を一度検討してみてはいかがでしょうか?