お店にお客様を集めるためには、より多くの人にお店の情報を発信する必要があります。しかし、どのようにして、何を発信すればいいのかわからないという人も多いかと思います。そこで今回は、効果的な集客方法について考えてみましょう。
集客に必要な要素を検討しよう
お店へ集客するためには大事なことは4つ
- ターゲット(お客様)
- メディア(伝達方法)
- コンテンツ(お店の基本情報)
- インセンティブ(来店メリット)
これらをどのように組み合わせるかが大事になってきます。
「誰に」「どこで」「何を伝えるか」と同時に、「お客様にお得なこと」を用意して合わせて伝えることがポイントとなるのです。
具体的にどのようなことを行えばいいのか
一覧表で見ていくことにしましょう。
ターゲット (お客様) |
メディア (伝達方法) |
コンテンツ (お店の基本情報) |
インセンティブ (来店メリット) |
店頭新規・顧客 | ★手配りチラシ(フライヤー)
・看板(店頭サイン) ・店頭呼びかけ |
・メニュー、価格
・店内外環境紹介 ・サービス ・スタッフ ・販促 ・販促予告 ★住所 ・連絡先 ★目玉商品 ・イチオシ ★評判 ・顧客の声 ・顧客メリット ・店のキャラクター ・決済方法の紹介 ・その他の店の特長 |
★クーポン
・タイムサービス ・おためし ・新商品 ・限定商品 ・サービス(時間、期間、性別) ★ゲーム・くじ引き・スクラッチ ・店内イベント ・バーゲン・記念値引き ★ポイント・マイレージ ・予約特典 ・団体メリット ★キャッシュレス決済キャンペーン便乗 |
近隣新規・顧客 | ・地域イベント
・折込広告 ・ポスティング広告 ・地域情報誌やサイト |
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広域新規 | ・ネット広告
・情報サイト掲載 ★Googleプレイスの登録 ★ホームページ |
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広域顧客 | ・DM ・メールニュース
★SNS投稿・Instagram ・口コミ(リアル) ・口コミ(ネット) ★スマホアプリ |
一覧表にしてみると、どのようにしていけばいいのかがよくわかりますね。これらを組み合わせて、複数のターゲットを狙って集客します。
小規模店舗でも「手配りチラシ(フライヤー)」「店内POP」「Googleプレイスの登録」「ホームページ」「SNS」「クーポン」などは、自力でできそうですね!また、飲食業界や美容業界では「スマホアプリ」と「ポイント」の組み合わせがトレンドのようです。
始めやすいところから試してみよう
一覧表の中で「★」のついているものがあります。これならすぐに行えるので、検討してみましょう。
具体的にどのようなものか、何ができるのかを簡単に紹介していきましょう。
メディア(伝達方法)
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フライヤー(手配りチラシ)
チラシを作って配るというのは、一般的でトラディショナルな方法。近隣のお客様に知ってもらう手っ取り早い手段です。
デザインが苦手な人は「パワポン」や「ラクスル」からテンプレートをダウンロードして、パワーポイントやワードで編集することもできます。印刷まで発注できるので便利です。
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Googleプレイスの登録
多くの人がお店を探すのに利用するのがインターネット。これを利用しない手はありません。そこでやっておきたいのが「Googleプレイス」の登録です。
これはGoogleが提供する無料サービスで、お店のサイトURL、写真、所在地などの基本情報を登録することができます。登録するとGoogleからサイトへの流入数が上がるだけでなく、検索結果ページで地図に所在地を表示もされます。ホームページを作っていなくても利用可能なので、まずは登録をしておきましょう。
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ホームページ
お店探しのツールといえばインターネット。やはりお店のホームページはお客様来店の入り口として、準備しておくといいでしょう。
最近では無料でホームページを作れるサイトがたくさんあり、テンプレートに従って作ればいいので初めてでも気軽に作ることができます。
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SNS投稿
ホームページを作ることが大変だと思ったら、SNSで投稿することでお客様に自分のお店を知ってもらうこともできます。
SNSにはFacebookやTwitter、LINEなどがありますが、特におすすめはInstagram。Instagramは画像投稿が中心なので文章を読まなくても直感的なアピールを行えるので、お客様にも伝わりやすいです。
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スマホアプリ
スマホアプリを活用した集客の方法もあります。ビートレンドのスマホCRMプラットフォーム「betrend」を活用すれば、スマホアプリの構築や情報配信などを委託することができます。
プランによって料金もさまざまなので、自分のお店に合ったプランを選ぶことができます。
インセンティブ(来店メリット)
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住所/連絡先
住所、連絡先などの店舗情報は必須です。あわせて、営業時間夜定休日、最寄り駅やアクセス経路、周辺地図といった情報を伝えることも大事です。
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目玉商品/イチオシ
数あるお店の中から、自分のお店に注目してもらうためには、何か特徴が必要になります。それが「目玉商品」「イチオシ」というものになります。
飲食店であれば「100円ラーメン」「朝どれ野菜のサラダバイキング」など、同業他店ではあまり見ないメニューをPRするのもいいでしょう。
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評判/顧客の声
売り手側からのおすすめポイントを伝えることも大事ですが、お客様になかなか伝わらないこともあります。
そんなときはお客様の生の声を伝えて、実際の評判を知ってもらうこともひとつの手段です。抽象的な「よかったです」「おいしかった」などではなく、「素朴な味わいのロールケーキが息子の大好物です」など具体的なほうが説得力
来店メリット(インセンティブ)
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クーポン
利用してくれるお客様が喜んでくれるクーポンで、集客につなげることができます。新規集客なら「初めての方は半額」「初回購入は送料無料」、リピーター集客なら「前回利用日から30日以内の来店で5%オフ」といった具合です。
前出のスマホアプリ「betrend」では、クーポンの作成・配布も行っているので、スマホアプリ×クーポンといった組み合わせで集客するのも効果的です。
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ゲーム/くじ引き/スクラッチ
来店したお客様に、抽選会やくじ引き、ゲームなど、集客イベントを展開して楽しんでもらうという方法があります。「チラシ持参でお菓子詰め放題」「500円以上購入でスクラッチ」など、店舗に合わせたイベントを行います。
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ポイント/マイレージ
お客様の利用金額にあわせて、ポイントやマイレージを付与するサービスも来店メリットになります。
しかし、従来の紙代しにスタンプやシールを貼るシステムでは、手間とコストがかかります。前出のスマホアプリ「betrend」と連動してポイント管理を委託すれば、手間が省けるだけでなく、クーポンなどとの連携も行えるので活用の幅が広がります。
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キャッシュレス決済キャンペーン便乗
2019年の10月1日の消費税引き上げに伴って始まった「キャッシュレス・ポイント還元事業」。スマホやクレジットカードなどのキャッスレス決済に対応することで、お客様に一定額が還元されます。
お店がキャッシュレスに対応することで、お客様にメリットが生まれるのであれば、このキャンペーンに便乗してPRすることも有効です。
このように「ターゲット(お客様)」「メディア(伝達方法)」「コンテンツ(お店の基本情報)」「インセンティブ(来店メリット)」はいろいろ考えられます。これをどのように組み合わせていけば集客につながるのか、じっくりと考えてみてください。
※掲載情報は2019/12/10時点