仕事をしていると、何かと必要になるのが「プリンター」です。
自営業者がプリンターを選ぶ場合、「複合機のリース」または「プリンターの購入」という選択肢があるでしょう。

今回は、双方の違いや、ざっくりの料金を比べ、おすすめのプリンターを紹介します。

そもそも「複合機」の「リース」とは?|自営業者から支持された理由

これまで、一般的なプリンターしか利用してこなかった人にとっては、「複合機」とは何か、「リース」とは何かがわかりづらいかもしれません。本題に入る前に、簡単に説明します。

複合機とは?

複合機とは、“複”数の機能を“合”わせた“機”器のことで、印刷・コピー・スキャン・FAXなどの機能を使えます。複数の機能を一台でまとめて使えるため、対応できる業務の幅も広がります。

一方のプリンターは、その名の通り、プリントに特化した機器です。

リースとは?

リースとは、OA機器や不動産でよく用いられるレンタル方法の一つです。製品を数年間にわたって、毎月使用料を支払いながらリース会社から借りることを意味します。
複合機を一括購入するとまとまった費用がかかりますが、リース契約なら初期費用を抑えて導入できます。

リースにかかった毎月の費用は、経費として扱えるため、節税に活かせます。借りている複合機の所有者はあくまでリース会社となり、複合機の固定資産税がかからないからです。

一括購入すると、「経費」ではなく「資産」として毎年、減価償却することとなります。
※10万円未満の場合、消耗品費として処理されます。

これまでは「複合機のリース」を選ぶメリットが大きかったが…

このように複合機のリースは、自営業者の「なるべく初期費用を抑え、さまざまなビジネスの用途に対応したい」、「費用を経費にして節税したい」というニーズを満たしていました。そのため、自営業者は「複合機のリース」を選ぶケースが多くあったようです。

それに対して従来のプリンターは、「機器のメンテナンス」や「インク・印刷紙の交換」に手間がかかったり、プリント自体の性能も複合機に比べて低かったり、という理由で、あまり支持されることはありませんでした。

しかし、最近ではペーパーレス化でプリンターの使用回数が減ったり、メールの普及によりFAX機能が使われなくなったりと、事業者のニーズは変化してきています。
また、高性能かつ安価なプリンターも登場しており、複合機やプリンター選びの状況は変わりつつあります。

高性能かつ低価格のプリンターが登場!|リースの代替案に?

最近のプリンター、特にインクジェットプリンターの場合は、価格帯も1.5万円〜と安価です。それでいて、複合機と同じようにスキャンやFAXなどの機能を持ちます。

より性能にこだわるという場合でも、「レーザープリンター」を選ぶことで印刷スピードやクオリティを補完できます。レーザープリンターは、インクジェットプリンターよりも印刷スピードが早く、はっきり・くっきりとした印刷が可能です。

最近はレーザープリンターで、カラー印刷ができるものでも3万円を切っていたり、スキャン・FAX機能付きのレーザープリンターでも5万円〜と、安価で高性能な製品も増えています。

料金(購入費・維持費)のおおまかな比較

では、複合機のリースとプリンター購入とで、費用面でどれくらいの違いがあるのかも見ていきましょう。

  • 複合機のリースの料金 = リース料 + カウンター料金
  • インクジェットプリンターの料金 = 本体代 + 1枚あたりの印刷コスト

複合機のリース料には、本体のメンテナンス費も含まれています。
また、「カウンター料金」とは、1枚印刷する度にかかる印刷費のことです。モノクロ印刷とカラー印刷で1枚あたりの印刷費が異なります。たとえ月の印刷枚数が0枚であっても、毎月「最低基本料」がかかります。

インクジェットプリンターの印刷費は、使用するインク代・紙代を含んで試算しています。

複合機のリース インクジェットプリンター
購入費 7,000円〜10万円
維持費 4,000〜2万円(月々のリース料)に加え、2,000〜3,000円(カウンター料金の最低基本料/月)
モノクロ印刷
(1枚あたり)
1〜3円
※カウンター料金に加算
1〜3円
カラー印刷
(1枚あたり)
8〜15円
※カウンター料金に加算
7円〜16円

あくまでおおまかな比較であり、メーカーや機能、インク、印刷の質、印刷枚数といった諸条件でランニングコストは異なります。

コストだけを見ると、インクジェットプリンターは購入時にコストがかかるものの、月々の維持費は複合機のリースより抑えられます。
ペーパーレス化が進み、出力機会の減った昨今では、月に数千枚を印刷するような企業でない限り、自営業者は、インクジェットプリンターを導入したほうが経済的かつ効率的といえるでしょう。

A3プリントOK!インクジェットプリンターまとめ

前述したように、最近では高性能・低価格のインクジェットプリンターが増えています。
ここからは、A3出力できる製品にしぼって、便利なインクジェットプリンターをいくつか紹介します。

スキャン・FAX対応のエプソン「PX-M5080F」

コピーからスキャン、FAXといったビジネスに必要な機能がまとまっているインクジェットプリンターです。
メーカーの発表では、A4カラー1枚あたり約7.6円、モノクロ約2.5円という試算になっています。

A3カラー印刷が安いブラザー「MFC-J6583CDW」

スキャンやFAXといった機能だけでなく、A3サイズのカラー印刷でコストを抑えられるインクジェットプリンターです。
メーカーの発表では、A4サイズのカラー印刷が約6円という試算になっています。

A3対応でもコンパクトなキャノン「TR9530」

A3対応だとサイズは大きくなりがちで、場所を取ってしまうものです。
しかし、TR9530は、幅46.8cm /高さ19.3cm /奥行36.6cmというコンパクトサイズで省スペースに役立ちます。

使用頻度に合うインクジェットプリンターを選ぼう

今回は、複合機のリースとインクジェットプリンターの購入を比べて、解説しました。
これまで、費用を抑えたい自営業者は、複合機のリースを選ぶ傾向にありましたが、高性能・安価なインクジェットプリンターも登場しており、代替案として選べるようになりました。複数機能・A3対応のインクジェットプリンター購入も選択肢として検討してみてください。