近年はAIの発展が進み、「自分の仕事がなくなる…」と危惧する人が現れるほどの状況になっています。お隣の中国では、ロボットが配膳や接客をする飲食店が登場し、すでに多くの人々に利用されているそうです。

日本の飲食業界も人手不足の問題が深刻なため、ロボットやAIを有効活用しようと取り組みはじめている企業も増えています。そこで今回は、ロボット接客の現状を紹介しますので、今後の飲食店の未来に思いを馳せてみてください。

中国ではすべてロボットで完結する飲食店も

中国では、すでにAIやロボットの導入が進んでおり、注文から調理、配膳、会計まで、すべて人を介すことなく完結するレストランも登場しています。

ロボットが大活躍するレストランの事例としては、中国の天津エコシティ内にあるロボットレストラン「京東X未来レストラン」や、広州市の広東料理レストラン「機器人中餐庁」などが有名です。

2つのレストランのオペレーションを簡単に説明すると、以下の通りです。

  1. 入店:入店時に座席番号が自動発行
  2. 着席:お客さんが席番号をアプリに登録
  3. 注文:アプリ上で料理を注文
  4. 調理:調理ロボットが材料の準備と料理を実施
  5. 配膳:配膳ロボットがお客さんのテーブルまで料理を運ぶ
  6. 会計:アプリ上で決済

このように人手が大幅に削減されていることが分かります。 他にも、AIで在庫管理を行ったり、お掃除ロボットで店内を清掃したりするなど、ロボットやAIが活躍する場がどんどん広がっているようです。

日本における飲食店でのロボット活用

日本においても、Pepperで有名なSoftBank Roboticsが「Pepper PARLOR」というロボットが活躍するカフェを、渋谷の新たなランドマーク「東急プラザ渋谷」で営業しています。

こちらは中国のようにすべてロボットやAIで完結するカフェではなく、ロボットと共存するコンセプトショップに近いです。もはやおなじみとなっているPepperと相席で座ることができた場合には、おしゃべりを楽しんだり、注文のサポートをしたりしてくれます。また、「NAO」というロボットがダンスを踊ったり、こちらも最近CMで話題のお掃除ロボ「Whiz」が店内を清掃したりするなど、挑戦的な試みを行っているそうです。決済はタブレットでできるものの、配膳は人が行っています。

すべてロボットでなくてもよい

筆者は以前カラオケ店舗を経営する人から、配膳ロボットの導入に関するお話を聞く機会がありました。他の飲食店同様、バイト雇用が難しくなってきているため、オートメーションをいろいろ検討しているそうで、配膳ロボットの導入を前向きに検討しているそうです。カラオケ店は個室でフロアが分かれている店舗もあるので、配膳ロボットに要求されるハードルも高いだろうと勝手に予想していたのですが、実際には「ビールのジョッキが重くて運ぶのが大変なので、スタッフの後ろに付いてきてくれるだけでも大助かりです」という意外なお話を聞けました。

先ほどの中国の事例のように、すべてオートメーションというのもひとつの形ではありますが、現状業務で負荷が高い部分から効率化していく動きのほうがマッチする業種もあるのかもしれません。とはいえ、今後、飲食業界でAIやロボットの導入が活発になるのは間違いないと思われますので、いかに利用するか今のうちから考えておく必要がありそうです。