美容院の経営に大切なことの1つが、顧客管理です。一般的によく使われているツールの1つにMicrosoftの表計算ソフト、Excel(エクセル)が挙げられるのではないでしょうか。

もし「もっと効率的に顧客管理をしたい」と悩まれているなら、今回ご紹介する顧客管理方法を参考にしてみてください。各ツールを使うメリット・デメリット、おすすめのアプリなどについて解説します。

エクセルで顧客管理をするメリット・デメリット

まず、一般的によく使われているエクセルのメリット・デメリットを解説します。

エクセルのメリット

パソコンに元々インストールされている場合は、無料ですぐに使い始められます。有名なソフトなため、使い慣れているスタッフも比較的多く、お店で導入しやすいでしょう。

また、インターネット上で無料公開されている顧客管理用のテンプレート を使えば、関数などの専門知識がなくても、簡単便利に使えるのは嬉しいポイントです。カスタマイズも比較的自由に行えますので、現場の状況に合わせて、臨機応変に顧客管理シートを作り変えられるのも魅力です。

エクセルのデメリット

テンプレートを使用したとしても、お客様の基本情報の入力や、データ更新に手間がかかります。また、お店でシートを一から作成する場合は労力がかかり、作成者のエクセルのスキルにシートの利便性も左右されるでしょう。

顧客管理アプリを使うメリット・デメリット

顧客管理アプリは、お客様の情報を一元管理し、スピーディな対応を実現するアプリケーションです。

顧客管理アプリのメリット

エクセル以上に顧客管理に特化しているため、便利な機能を多数使えます。

たとえば、性別や来店回数、最終来店日などの基本情報から、お客様を属性ごとにセグメント分け(区分)することも可能 です。「先月来店した女性顧客に対して、効果的なキャンペーンを打ち出したい」といった際にも、顧客のリスト化をスムーズに行えます。

アプリによっては、予約のスケジュールを管理する機能 もついており、スタッフの稼動状況を「見える化」できます。

エクセルでこういった機能を組むことも可能ですが、作成に労力がかかってしまいます。顧客管理に特化して簡単にエクセル以上の高機能を使えるのが、顧客管理アプリを使用する最大のメリットといえるでしょう。

また、スマホやタブレットからもアプリ を利用することができるので、各スタッフがわざわざお店に出向いて情報を確認しなくても、外出先から予約状況などを確認可能です。

顧客管理アプリのデメリット

基本的に有料のサービス です。お店の規模によりますが、顧客数をそれほど抱えていないお店であれば、顧客管理アプリを導入する必要はないかもしれません。お店で使える予算から、利用可能な顧客管理アプリを選びましょう。

また、開業と同時に顧客管理アプリを導入するなら問題ありませんが、これまでの顧客管理ツールと切り替えて導入する場合に、これまで管理していた顧客データを入力し直さなければなりません。顧客数が多いほど導入に手間取ってしまいます。

加えて、新しいツールを導入するには、使い方をスタッフに浸透させなければなりません。使い方に慣れるまでは、これまでの顧客管理ツールの方が効率が良い…なんてことも。現場でしっかりと運用できるように配慮する必要があります。

おすすめの顧客管理アプリ3選

美容院などのお店で使える顧客管理アプリをご紹介します。

SALON FACTORY

美容室・美容院 顧客管理フリーソフト「サロンファクトリー」.png

美容院をはじめ、各種サロン向けの顧客管理アプリです。

予約情報をスタッフごとにカレンダー化できるだけでなく、予約のメニューをカテゴリ別に分けられます。具体的には、スタイリングやトリートメント、メイク、リラクゼーションなど、お店のメニュー情報(技術・金額・ポイントなど)を登録できます。

また、スタッフやグループ(スタイリストやアシスタントなど)別に、SALON FACTORYのシステムを利用する権限を設定できます。役職者しか見られない情報を指定できるため、お店の重要な情報の保護も可能です。

パソコンで使う場合は無料、iPadで利用する場合は 利用台数などの条件により有償となります。(※スマホは使用不可)

LiME

LiME(ライム) 美容師のカルテ管理をスマホで便利に.png

美容師が企画・作成を行った顧客管理アプリの「LiME(ライム)」。2019年の同社調べによると、美容師管理アプリで業界シェアNo.1のアプリ です。スマホやタブレットで使える機能をいくつもそろえています。

お客様のカルテ管理や予約情報を管理できます。さらに、売り上げデータ、メニュー比率などを見られる「レポート機能 」もあります。レポートの分析で、その美容師が選ばれやすいお客様層やメニューの特徴を把握でき、「どういった客層を獲得すればいいのか」、「もっと提案できるメニューはないか」といった視点で美容師自身の成長にもつながります。

お店側だけでなく、お客様側の予約アプリも運営しているため、過去のヘアスタイルやヘアケアメモなどを共有できます。お客様に専用のアプリをダウンロードしてもらう必要がありますが、このアプリはお客様のLINEと連携できるので、お客様がLINEから手軽に予約できるというメリットがあります。

顧客管理を行う上で注意しなければならないのが、お客様の個人情報の取り扱いです。LiMEは、クラウドデータ上で個人情報を完全暗号化しているため、安心して使えます。

LiMEは基本的に個人の美容師向けのサービスとなりますが、LiMEの機能を人数無制限で使える 「LiME SALON」であれば、お店全体で導入することができます。

coming-soon

唯一、特許を持つ予約システム・売上管理POSシステム「coming-soon」(カミングスーン).png

これまで紙媒体で顧客管理をしていた方におすすめのアプリです。紙のカルテ を写真撮影し、お客様のデータとして保存できます。また、施術後の写真も保存 可能です。電子カルテを紙のカルテに合わせてカスタマイズする手間や、これまでのカルテ情報を入力する手間を省けます。さらに、施術後にヘアスタイルを撮影した写真は、お客様側の予約アプリで共有可能です。次回の予約時にヘアスタイルの参考として利用できます。

また、顧客管理だけでなく、売り上げを管理する機能も利用することができます。
売り上げ管理POSシステムの「coming-soon POS ライト 」は、毎日の伝票を入力するだけで、売り上げ管理帳簿を自動で作成できます。伝票入力はお客様の施術内容を選ぶだけ。レジ機能はついていないため、必ず会計時に入力しなければならない…ということがありません。業務の空き時間や閉店後などタイミングを選んで入力できます。

特許を取得している「カミングメール(オートプッシュ機能) 」は、お客様の来店行動を予測して、プッシュ通知・メールで来店を促す機能です。過去のデータから次回のお客様の来店日を予測して、その少し前にプッシュ機能・メールで来店を誘うメッセージを送れます。予約の間延びやライバル店への移動を防ぐことにつながります。

料金は、スタッフ数や利用する機能、サポートによって変わります。導入から3ヶ月間は、利用料金を全額返金する保証制度もあります。

※2020年6月3日時点。初期導入費用は対象外です。

最適な顧客管理方法でスムーズなお店の経営を

顧客管理ツールはさまざまな種類があるので、お店の抱えるスタッフ数、顧客数、予算に合わせて選びましょう。基本的に費用はかかりますが、高機能で便利な顧客管理アプリはおすすめです。もちろん、費用を抑えて導入したければ、Office365のエクセルでもGoogle スプレッドシートでも運用自体に問題はありません。お店にピッタリの顧客管理方法で、お店の経営をスムーズにしましょう!

※本記事内の情報は2020年6月3日現在のものです。

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