仕事で書類やカタログ、品物などを送るときに意外と迷うのが発送方法です。
普通郵便、レターパック、メール便、宅急便……各社がさまざまなサービスを展開しています。ですから、いざクライアントに送ろうと思ったとき、「一番安く送れる方法ってなに?」と迷うことがありますよね。
この記事は、そんな悩みを解消するために発送方法の種類について解説。シチュエーション別にオススメのサービスを紹介していきます!
シチュエーション別 オススメの配送方法まとめ
「具体的にどんな方法で送るのが最適なのか?」シチュエーション別に紹介していきます!以下のシチュエーション別にまとめてみました。
- 書類(請求書、お知らせなど)を送りたい場合
- 本や雑誌、DVDを送りたい場合
- ダイレクトメールやチラシ、パンフレットを大量に送りたい場合
- 雑貨(アクセサリ、サンプル品)を送りたい場合
- 精密機械(パソコンや家電)を送りたい場合
順番に紹介していきます。
1. 書類(請求書、お知らせなど)を送りたい場合
書類を送る場合は、以下の発送方法がオススメです。
- 普通郵便(84円〜120円)
- スマートレター(180円)
- レターパックライト(370円)
以下で、それぞれ詳しく説明します。
「普通郵便」最初に検討しておきたいサービス
とにかく安く済ませたいなら「普通郵便」がオススメです。A4サイズで三つ折りできる書類1枚程度であれば84円で済みます。封筒のサイズでいうと「長型3号、4号」くらいの大きさです。
折るのが難しい書類は定形外郵便になってしまいますが、それでも120円で済みます。まずは普通郵便で送れないか、検討してみましょう。
料金 | サイズ |
84円 | 25gまで(A4用紙1〜5枚程度まで) |
94円 | 50gまで(A4用紙5〜10枚程度まで) |
120円 | 50gまで(A4用紙10枚程度まで) 定形外郵便の場合 |
また、プラス290円で速達扱い(250gまで)にすれば、午前中に投函したものを、最短で翌日午前中に届けることも可能です。
※配達にかかる日数は、エリアにより異なります。
「スマートレター」一度に送る書類の枚数が多いときにオススメ
一度に送る書類の量が10枚〜20枚程度の場合には「スマートレター」がオススメです。
枚数が多かったり、重さのある書類を定形外郵便で送ると、100gを超えると210円かかります。これが「スマートレター」であれば、重さ1kgまで全国一律で「180円」で送付可能です。送る枚数が多い場合、是非利用してみてください。
料金 | サイズ |
180円(全国一律) | 25cm×17cm(A5サイズ)厚さ2cm以内 重量1kg以内 |
「レターパックライト」早く送りたい時にオススメ
多めの書類を「できるだけ早く送りたい」というときもあると思います。そんなときは「レターパックライト」がオススメです。
A4サイズで重量は4㎏までOK。加えて、速達と同じように、普通郵便よりも早く配達されます。※配達状況によって1日余分に日数がかかる場合があります。
商品のカタログやチラシなどを急いで送りたい! そんな時にはこちらを選ぶといいでしょう。ただし、厚さは3cm以内です。
配達にどれくらいの日数がかかるかは以下のサイトで確認できます。
料金は370円(全国一律)です。
料金 | サイズ |
370円(全国一律) | A4サイズ 重量4kg以内 厚さ3cm以内 |
2. 本や雑誌、DVDを送りたい場合
次に本や雑誌、DVDなどを送る場合について。厚さがある書類についても以下の方法がオススメです。
- 第三種郵便(63円~215円)
- スマートレター(180円)
- ゆうメール(180円〜360円)
- クリックポスト(198円)
- レターパックライト(370円)
以下で、それぞれ詳しく説明します。
「第三種郵便」認定済み雑誌ならお得に送付可能
第三種郵便は、郵便局の認定を受けた雑誌などの定期刊行物限定ですが、手頃な料金で送ることが可能です。
料金は重さで決まりますが、50gであれば63円。1kgあっても215円です。ちなみに出版社でなく一般の人でも、この料金で送れるのがポイント。送る雑誌が認定を受けていれば利用可能です。
送れるものが限定されてしまいますが、条件さえ合えばお得な方法です。
料金 | サイズ |
63円〜215円 | 50g〜1,000g |
「スマートレター」厚さ2cmまでの書籍やDVDなら180円で送付可能
本やDVDなどを送る場合にも「スマートレター」はオススメです。A5サイズで送れる厚さが「2cm」までなので、大判のカタログや厚さのある書籍などは無理ですが、比較的薄い本や文庫本、CDやDVDなら問題ありません。
「ゆうメール」厚さ3cmまでの雑誌ならお得に送付可能
スマートレターがA5サイズなのに対し、「ゆうメール」は34cm×25cm以内なので、大判の雑誌も入ります。また、スマートレターよりも厚さが「1cm」余裕があり「3cm」までの書籍を送れます。
梱包してサイズを測ってみたら「ギリギリ2cmを超えてしまっている!」というときにも便利です。
料金 | サイズ |
180円 :〜150g 215円:〜250g 310円 :〜500g 360円 :〜1kg |
34cm以内×25cm以内 厚さ3cm以内 重量1kg以内 |
「クリックポスト」ちょっと重めの書籍を送るのにオススメ
次にオススメなのが「クリックポスト」です。こちらはA4サイズで厚さが3cmまでの物を198円(全国一律)で送ることができます。第三種郵便のような制限はありませんし、対応している厚さが「3cm」なのも魅力です。
重さが150g以上あるときには「ゆうメール」よりも「クリックポスト」の方が安く済みます。
200円以下のメール便サービスで、配送状況がわかるのはクリックポストだけ。コストパフォーマンスもよくオススメです。
料金 | サイズ |
198円(全国一律) | 長辺14cm~34cm 短辺9cm~25㎝ 厚さ3㎝以内 重量1kg以内 |
「レターパックライト」早く送りたい時にオススメ
書籍でも早く送りたいなら、書類の送り方でもご紹介した「レターパックライト」がオススメです。「クリックポスト」などの届く日数は普通郵便と同じですが、「レターパックライト」は速達と一緒です。
料金 | サイズ |
370円(全国一律) | A4サイズ 重量4kg以内 厚さ3cm以内 |
③ダイレクトメールやチラシ、パンフレットを大量に送りたい場合
ビジネスでも送ることが多い「ダイレクトメール」や「チラシ」「定期情報誌」など、大量に送る物は以下の方法がオススメです。
- クロネコDM便(最大167円)※全国一律、契約で決まる
- 飛脚メール便(168円〜325円)※全国一律、契約で決まる
- 定形郵便(84円〜94円)
以下で、それぞれ詳しく説明します。
「クロネコDM便」大量に送るときに便利、集荷も使える
まずオススメなのが「クロネコDM便」です。
これはヤマト運輸とあらかじめ毎月送る量と金額を決めて利用します。事前の契約が必要な分、普通郵便よりも安く利用することも可能です。
配送の都度署名が必要なかったり、ドライバーさんが集荷もしてくれるのも便利なところ。ビジネス利用ではまず検討しておきたいところです。
料金 | サイズ |
最大167円 | 3辺の合計が60cm以内 最長辺34cm以内 厚さ2cm以内 重量1kg以下 |
「飛脚メール便」普段の集荷が佐川急便であればオススメ
佐川急便の契約型のメール便サービスです。
「クロネコDM便」と同じようにあらかじめ契約をして利用します。サイズが3辺合計70cm以内と「クロネコDM便」よりも10cm大きいのが特徴です。
料金 | サイズ |
168円:300g以内 220円:600g以内 325円:1kg以内 |
3辺の合計が70cm以内 最長辺40cm以内 厚さ2cm以内 重量1kg以内 |
【佐川急便】飛脚メール便|雑誌・カタログなどのポストイン宅配・配送サービス
「定形郵便」ポストから送りたい時にオススメ
「事前の契約が面倒くさい」「送る量が月によってバラバラ」という場合は「普通郵便」がオススメです。
チラシやパンフレット程度であれば、折って普通郵便サイズの封筒に入れられます。ポストへの投函は必要ですが、1通100円以内で送ることが可能です。
また、10枚以上送る場合、「料金別納」にすれば一枚一枚に切手を貼ることなく、送る分だけまとめて窓口で支払うこともできます。郵便局が近くにある場合は、こちらの方法もおすすめです。
4. 雑貨(アクセサリ、サンプル品)を送りたい場合
ここからは紙以外の物もみていきます。雑貨やアクセサリ、サンプル品や小包型の商品を送る場合、以下のような方法がオススメです。
- クリックポスト(198円)
- 宅急便コンパクト(244円〜1,160円)
「クリックポスト」厚さが3cm以内ならお手頃
雑貨を送る場合、厚さが3cm以内なら「クリックポスト」がオススメです。
全国一律198円で送れますし、配送状況追跡サービスがあるのは安心できます。
料金 | サイズ |
198円(全国一律) | 長辺14cm~34㎝ 短辺9cm~25㎝ 厚さ3㎝以下 重量1kg以内 |
「宅急便コンパクト」早く安全に送りたい時にオススメ
雑貨をより早く安全に送りたいときには「宅急便コンパクト」がオススメです。
専用資材(宅急便コンパクト薄型専用BOXもしくは宅急便コンパクト専用BOX)を使って送ります。配送の品質は「宅急便」と一緒。配送状況を確認できたり、配達日指定も可能です。
厚さも5cmまでのものを送ることができます。雑貨などで、クリックポストに収まらない物は「宅急便コンパクト」にするといいでしょう。
料金 | サイズ |
244円〜1,160円 ※BOX代は別途 |
宅急便コンパクト専用BOX(70円) 縦20cm 横25cm 高さ5cm 宅急便コンパクト薄型専用BOX(70円) |
5. 精密機械(パソコンやスマホ)を送りたい場合
最後に「精密機械(パソコンやスマホ)」といった配送に配慮が必要な物についてです。
こういった物は大きさに限らず「専門の宅配便」を選びましょう。
- パソコン宅急便 (1,390円〜4,820円)
- らくらく家財宅急便(1,540円〜60,445円)
「パソコン宅急便」パソコン・スマホを送るときにオススメ
パソコンやスマホといった精密機械を送るときは「パソコン宅配便」がオススメです。
このサービスでは専用の梱包箱を購入し、梱包はドライバーが集荷の際にしてくれます。梱包箱等を自分で用意するのは意外と大変です。精密機器を送るときにぜひ利用してみてください。
料金 | サイズ |
1,390円〜4,820円 ※BOX代は別途 |
サイズは6種類 最大 縦550cm × 横440cm × 高さ230cm 15kgまで |
「らくらく家財宅急便」テレビや大型の機器などを送るときにオススメ
オフィス家具やテレビなど台車で運ぶような荷物を送るときに「らくらく家財宅急便」がオススメです。
運ぶだけでなく、配送先で開梱して指定の場所に設置するところまで対応してくれます。大型製品を入り口で受け取っても困ることが多いですが、こちらのサービスを使えばそういった心配もありません。
料金 | サイズ |
1,540円〜60,445円 ※荷物の分解・組立およびセッティング作業には別途オプション料金がかかる場合あり |
3辺合計80cm(SSランク)〜350cm(Eランク) ※400cm〜450cmは個別見積もり |
ヤマトホームコンビニエンス | 家具家電配送・らくらく家財宅急便
サービス選びは「定番」を決めておくのがオススメ
以上、シチュエーション別のオススメな配送方法のまとめでした。
配送サービス選びは、自分にとっての「定番の発送方法」を決めておくのがオススメです。
書類を送る際にも、オフィス近くにポストがあれば「クリックポスト」が便利ですし、普段から集荷を利用しているなら「クロネコDM便」のほうが楽な上に、お得になる可能性があります。
宅配便なら同じ会社のサービスを使うことで、割引も効いてくるでしょう。ぜひ「この品物を送るときはこのサービス」と、定番のサービスを見つけてみてください!
※掲載情報は2021/2/2時点