今後、日本で開催される国際的なイベントを控え、今、訪日観光客が急増しています。外国人のお客さんにお店に来てもらいたいと思っても、「スタッフが接客で外国語を話せない」「英語以外の言語を対応できない」といった理由でお悩みの方は多いのではないでしょうか。今回は、そんなお店のお悩みを最新の自動翻訳機アプリを使って解決する方法をご紹介します。

2030年に6,000万人?!外国人観光客のビジネスチャンスを捉えよう

日本政府は、訪日観光客数で2020年4,000万人、2030年6,000万人という数値目標を掲げています。 

日本政府観光局の「月別・年別統計データ(訪日外国人・出国外国人)」によれば、訪日観光客数は2003年の521万人から、2018年の約3,191万人へと増え続けています。2018年では、アジアから約2,670万人、ヨーロッパから約172万人、北アメリカから約193万人といった割合で日本に訪れています。

観光庁の発表した「訪日外国人消費動向調査」では、2019年4~6月期に外国人観光客が国内で1兆2,810億円を消費していることが分かりました。外国人観光客の経済効果は、今後も伸び続けていくでしょう。

総務省おすすめ!言語の壁を越える「おもてなし」アプリを活用しよう

外国語での接客対応ができれば、それだけでビジネスチャンスは広がっていきます。そこでオススメなのが、スタッフの言語育成よりもお金も時間もかけずにお店の外国語対応を可能にする「自動翻訳機アプリ」です。その名も「VoiceTra(ボイストラ)」。総務省が管轄するNICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)が開発した無料アプリです。iOS版、Android版、両方に対応しています。

翻訳可能な言語数30以上。VoiceTraの魅力とは?

VoiceTraは、2つの魅力を持っています。

まず、翻訳できる言語の数は、なんと31言語。英語、中国語、韓国語、タイ語、フランス語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語、ミャンマー語、フィリピン語、ポルトガル語といった他言語に対応しています。

次に、音声と文章の入力、両方に対応している点です。使い方は後述しますが、例えば「おはようございます」と話して音声を聞き取っても、直接テキストで入力しても、翻訳できます。大きな声を出せない場所でも、文章を入力することで翻訳できるのです。

VoiceTraを使うまでの手順 

VoiceTraを使うまでの手順をご紹介します。

まず、VoiceTraアプリをスマートフォン上にダウンロードしましょう。

iOS版はこちらから、Android版はこちらからダウンロードしてください。

 

ダウンロードが完了したら、さっそくアプリを起動します。

「マイクの使用許可」についての確認画面が表示されたら、「許可する」を選んでおきましょう。ここを許可しておかないと、音声入力で翻訳してもらえません。

自分の使用する言語を選ぶ画面を表示されます。「日本語」を選びましょう。

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 次に利用規約が表示されるので、内容を確認の上、問題が無ければ、同意します。

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次画面にも利用規約が表示されます。

こちらも内容を確認して同意しましょう。

すると、簡単な使用方法について表示されます。

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「完了」をタップすると、早速、VoiceTraを使用できます。

 そして、ホーム画面下部にある「マイクボタン」を長押ししている間に、自分の話したい言葉を日本語で話します。

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ここでは、「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりでしょうか?」と話してみました。

割と小さな声でも、正確に聞き取ってくれました。

前述の通り、ペンのマークをタップして、直接文章を打ち込んでも翻訳してくれます。

入力を終えると、自動で英語に訳して、英語の文章を読み上げてくれます。

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お客さんに英語が伝わったら、今度はお客さんの言語で話してもらいます。

画面下部、左にある「English 英語」をタップしましょう。

 

同じくマイクボタンを長押ししている間に、お客さんに話してもらいます。

ここでは、英語でコーヒーを一杯注文しました。

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英語を日本語に訳して、音声でも読み上げてもらえます。

 

もし、英語以外の言語であれば、画面左下の「ここをタップして言語変更」を押します。

すると、他の言語を選べます。

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このようにVoiceTraを使うことで、海外のお客さんとの会話をスムーズに行えます。

操作方法もシンプルなので、電子機器の苦手な方にも覚えやすいでしょう。

利用の上での注意点

VoiceTraに、できるだけ正確に翻訳してもらうために押さえておきたい注意点をお伝えします。

  • 文章を短く区切る

    AIによる翻訳で正確性は高いですが、ダラダラと長い文章を話してしまうと、上手に訳してもらえません。

    「本日のカレーライスには、サラダがセットについていますが、サラダのドレッシングを和風とフレンチから選べますが、どちらにしましょう?」

    と冗長な文章になると、翻訳も難しくなってしまいます。短く区切った文章を心がけましょう。

  • 正しい日本語の構造を意識する

    主語、動詞、目的語を意識しながら話すことで、より正確に文章を訳してもらえます。

    「本日のカレーライスは、サラダとセットになっています。サラダのドレッシングは、和風とフレンチから選べます。ドレッシングは、どちらにしますか?」

    より正確に翻訳してもらうために主語や動詞、目的語を意識しましょう。

VoiceTraを使って外国人観光客に備えよう

訪日観光客の増加に比例して、外国人観光客の国内消費額も伸びていくでしょう。こういったビジネスチャンスを抱えながら、日本の外国語事情は厳しい現実があります。ETS 2017「Test and Score Data Summary for TOEFL iBT Tests」では、日本人の英語力はアジア29の国や地域で下から3番目だと明らかになりました。接客時に言語の対応ができないだけで、お客さんを取りこぼしてしまうかもしれません。NICTの「VoiceTra」アプリを活用して、外国語対策を早めに進めておきましょう。

※本記事内の情報は2020年2月13日現在のものです。